今回は「petkit」が販売しているキャリーバッグであるスマート・キャリア・ブリージーを紹介したい。
このリュックは値段以上にしっかりしていて、ペットキャリーとして非常に優秀だと感じた。実際に我が家のこむぎ(子猫)を入れてみた感じや、各部を紹介していきたい。
【petkit】スマート・キャリア・ブリージーはどんなキャリー?
まずこのキャリーの基本情報から。
宇宙感溢れる特徴的なデザインをしているキャリー。キャリー自体はABS樹脂とポリエステルで構成されており、ファブリック製のキャリーバッグとは大きく異なる。
USBコードがキャリーに内蔵されているので、キャリー内の温度に応じ自動送風と風速調節ができるペットキャリーだ。そう、ただ猫を運ぶだけでなく、ちょっとしたデジタル機能も備えている。
製品スペックは以下の通り
【外寸】W33xD30xH45
【内寸】W32xD25xH43 / 耐荷重:8kg
【重量】1400g
キャリー自体のサイズとしては、決して大きい訳では無い。実際の我が家のこむぎ(6カ月 4.5kg)を入れてみる。サイズとして中で寝転べる訳ではなく、基本的に座った体勢で過ごすことになる。しかし入れた感じは成長して7~8kg程度になった場合でも入りそうだった。
重量は1400gと聞くとやや重めに感じるが、実際持ってみるとかなり軽く感じる。持ち手がしっかりしていてかなり持ちやすい。中身が入っていないバックパックを持っている感じに近い。
製品価格は公式サイトで19,800円。今回はAmazonで購入し7,900円だった。(この公式サイトは定価が物凄く高い)Amazonではこの製品に対してタイムセールやクーポンの発行が稀に行われており、実質6~7,000円で購入できるのでかなりお得だ。チェックしてみてほしい。
【petkit】 スマート・キャリア・ブリージーを購入した経緯
今回購入した経緯としては、こむぎを飼育して3か月ほどが経過したが、猫の防災準備をしていなかった為だ。つい先日、東日本大震災から10年が経過し、人間の防災点検と同じタイミングで猫の防災準備も行った。そこで布製の小さなキャリーではなく、しっかりしたキャリーを購入しようとした。
実際購入しようとしていたのは以下の様なリュックタイプ。
しかし考えた結果、この拡張タイプの大きいリュックは購入をやめた。理由としては、中途半端と思ったからだ。確かに拡張タイプは「移動」と「過ごす」を両方まかなえ、一見使いやすそうに見える。しかしどの販売サイトを見てみても、リュックが中途半端に大きくて人がしっかり背負えていないような印象を受ける。
ウーバーイーツの大きなリュックの様に、かなり背負いにくそうに感じた。バックパックが大好きな僕は大体想像がつくが、自身の体サイズに合わないバッグはとにかく背負いにくい。しかもそのバッグが四角形を保ったまま中で猫が揺れたり移動すれば、重心は常に移動しかなり歩きづらい事が想像される。
「緊急時の避難」を目的としたキャリーであれば、こういったリュックは命を繋ぐモノとして向いていないと判断した。拡張できるかもしれないが、中途半端な広さだ。実質長時間を過ごすには狭いと思う。
そこで僕は「緊急避難」「避難生活」の2つの目的を想定し、キャリーとケージを別々に購入した。完全にそれぞれの目的に特化したスペックのモノを選んでみた。
因みに「避難生活」を想定して購入したケージは、petsfitが販売している折り畳みソフトケージだ。
人間も入ることが出来る程度の丁度良い大きさで、使用しない時は折りたたんで専用ケースにて保管できる。価格も手頃で、こちらも非常に良い買い物だったのでおすすめだ。
そこで今回「緊急避難」の移動用目的として購入したのが、petkitのスマート・キャリア・ブルージーだ。
petkit スマート・キャリア・ブルージーを実際背負ってみた
という事で「緊急避難」の目的に特化する様、人間の背負いやすさや動きやすさを優先した。猫を守る肝心の人間が動けなかったり背負えなければ意味が無い。このpetkitキャリーは人間工学に基づいた設計がされており、背負い心地がかなり良かった。
背中のパッドが衝撃を吸収してくれ、過酷な状況である程度の時間背負っていても人間は疲れ無さそうな印象。ショルダーハーネスもしっかりと肉厚で、肩に負担がかからない。
その辺りのアパレルショップで10,000円前後で販売している下手なバックパックより、変な話背負い心地はよいかもしれない。
人間がバランスを取ることができる適度な大きさなので、無理のない姿勢で歩行や走ったりすることができそうだ。前に回してくるとより安定感が増す印象。なんとなくこの背負い方の方が飼い主も猫も安心できる。
実際にこむぎを入れて背負ってみた。製品重量1.4kgと猫4.5kgで合わせて6kgだが、数字の様な重さは感じない。猫は確かに中で寝転んだりはできないが、逆に猫も座り姿勢でいてくれるからこそ人間の動きやすさが生まれる。
この中で半日から1日はさすがにきついだろうが、移動時程度であれば負担は大きくないと感じる。(逆に下手に大きく揺れるバッグの方が、不安を感じると思う)
とにかくこのキャリーを購入して良かった一番の理由に、抜群の背負いやすさを推したい。
デザインと各部
続いてデザインと各部を紹介していく。スペースシャトルや宇宙服を感じさせるような特徴的なデザイン。こういったデザインが苦手な方も恐らく多いと思うが、個人的に布製のかわいいデザインでもやや未来的なデザインでも、猫を安全に運べるのであればどちらでも良い。
サイドはこんな感じになっている。フロント部を見ると宇宙的だが、サイドはそこまで特異な印象を受けない。下手に可愛くあしらわれたキャリーより、意外と現代的で背負いやすいのではないか。
リア部分がこちら。ショルダーハーネスは光が当たった際に目立つよう、ラインのポイントが施されている。暗闇や災害時に少しでも視認性が上がるのは良い点だ。
ハーネスや背面部はメッシュクッションで肉厚にできており、とても背負いやすい。
背面部の下に、小さなポケットがついている。ここにはスマートフォンなどの小物を収納する事ができる。最悪スマートフォンや財布だけ持って、猫を入れて避難という事もあり得る。
しかし布製キャリーとの大きな違いは、この表面の材質。ABS樹脂で構成されており、硬く安心感がある。やはり命が関わる災害時は、何かとこういった守れる素材の方が良い。表面はツルツルとしていて、汚れた場合は拭き取りなどのケアがしやすい点も良い。
大きく取られた窓部は、猫と飼い主が互いの様子を確認できる。その他各部に空気穴が配されており、通常時でも新鮮な空気は入ってくるようになっている。
サイドはトリカルネットの様な物で出来ている。このトリカルネットは、我が家の玄関前にDIYをした猫の脱走防止扉でも使用している。風通しが良く衝撃に強い素材なので、安心して頼ることが出来る。
持ち手もショルダーハーネスと同様肉厚にできており、かなり持ちやすい。
因みに開口部のジップは寝かせた状態だと自動でロックがかかる仕様になっており、内部から猫が開けようとして脱走する危険を防ぐ。ジップを立たせた状態で引くと、初めてファスナーが開く仕組みだ。
開口部は2か所設けられている。1か所目はリュックの中心が開く形になり、猫を上から入れることが出来る。
2か所目は後ろ側部分が開くようになっている。上から入れられる事を怖がる猫は、こちらから自然な形で入れることが出来る。猫の性格や状況に合わせて入れ方を替えられるのも便利だ。
送風とライト機能
このスマート・キャリア・ブルージーには送風機能とライト機能が付いている。キャリー内部にUSBケーブルが内蔵されており、キャリー内部から外に通しモバイルバッテリーと繋ぐことで利用可能だ。
ケーブルを内部で通す際、ケーブルカバーがついていて猫が噛んだりイタズラする事ができない様になっている。
ケーブルをこういった具合でキャリー外側に通し、手持ちのモバイルバッテリーに繋ぐ。繋いだバッテリーは、サイドにある専用ポケットに収納可能だ。
因みに使用しているモバイルバッテリーはcheeroを使用している。バッテリー残量がインジケーターで確認でき、筐体もシンプルなホワイトカラーで便利なモバイルバッテリーだ。下記のリンクは最新仕様のタイプだ。おすすめしたい。
送風機能
実際にUSBに繋いで送風機能を試してみる。バッテリーを繋げると、操作部のランプが光る。バッテリーを繋いでいる状態でタッチパネルを操作すると送風され、風量調節は2段階から設定できる仕組みだ。
静かに風を手に感じる。直接吹き付ける強さではないソフトな感じだ。始めはこんな機能必要なのかと思っていたが、実際夏場の暑い時期に移動する際や災害にあった際は、こういった新鮮な空気を取り込み循環できる機能が良い働きをするかもしれない。スペース的に広くは無いキャリーなので、こういった空気取り込みの機能があり便利だ。
因みに吹き出し口は上側を向いているので、猫の顔に直接風が吹きかかる事は無い。ラウンドフォルムのキャリー内を上手く空気が回る仕組みだ。
ライト機能
合わせてこのキャリーにはライト機能も備わっている。先ほどのモバイルバッテリーによる給電方法でLEDライトを点灯させることが出来る。
ダブルタップすると緩やかに明かりが灯される。瞬間的に点灯するライトではなく、ゆっくりと点灯する事で猫に優しい仕様となっている。
この機能も当初は「外側からスマホのライトで照らせば良い」と思っていたが、外側から急に強い光を浴びて猫自身が状況確認もできず不安に感じるのであれば、猫自身の近くをやさしく照らす光によって人間と猫双方が安心して状態を確認できる仕様の方が良いと感じた。
ただでさえストレス状態がかかる狭い空間や災害状況の中で、こういった小さなケアは大事になってくる。因みに中からライトを照らして見てみると、まるで宇宙船の中の様だ。
petkit スマート・キャリア・ブルージーの今一つな部分
正直今一つだった部分も紹介していこう。
表面にホコリや毛がつきやすい
このキャリーは表面がABS樹脂なので、ふき取りなどの手入れがしやすい部分は良いのだが、なんとなく小さなホコリや猫の毛が付きやすい感じがあった。
静電気などの影響もあるだろうが、2~3日猫の周りに置いておくと窓の暗い部分にうっすらとホコリを確認できる。その為、普段使いとしての使用を考えている人は、毎回拭き取ったりする手間が発生するかもしれない。
USBケーブル収納がやや不安
送風やライト機能は便利なのだが、内部に通すUSBコードを保護するカバーが簡素な作りなので、正直心配になる事もある。こむぎの様に子猫でいたずら盛りであったり、コードなどを噛む癖がある子は、気になったりするのではないだろうか。
気になる場合は機能を使わなければ良いが、使用する場合は猫の安全にも繋がる部分なので、しっかり考えた上で使いたいところだ。
petkit スマート・キャリア・ブルージー
という事でpetkitのスマート・キャリア・ブルージーを紹介してみた。実際まだ災害時に使用したことは無いが、病院へ行くなど平時の利用にはとても役立っている。デザインも猫グッズという事を考えれば多少特徴的なモノも面白いし、使いやすいキャリーバッグなのではないだろうか。
まとめると
・他には無いデザイン性と材質の丈夫さ
・背負いやすさが特に秀逸で快適
・災害時等に有効利用できる猫の為の機能がついている
これだけの特徴をもちながらAmazonでは7,900円という価格。これはかなり手に取りやすい。因みにこのpetkit製品はAmazonで稀にタイムセールやクーポン発行があり、見かけた際はチャンスかもしれない。ぜひチェックしてほしい。大事なことなのでこの記事で2回お伝えしてみた。
平時も災害時も便利なキャリーなので、ぜひ猫との暮らしにpetkitのスマート・キャリア・ブルージーを取り入れてみるのはいかがだろうか。
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