僕は妻と2人で暮らしている。
「いつか猫を飼いたいね」
そんな風に2人で長い事話していたが、2020年終わろうとするこの冬、1匹の猫と巡り会う事ができた。
名前は「こむぎ」
5ヶ月の子猫だ。
このこむぎは保護猫で、元々は野良猫として兄弟で身を寄せ合っていた所を保護された。
この子が温かな場所で生涯暮らせるよう、僕は多くの事を彼にしてあげたい。
今回はそんな僕が、賃貸で猫を飼うにあたって、事前に行った準備を紹介していこう。
賃貸で猫を飼うという事
僕は妻と2人で、賃貸に暮らしている。
日々DIYなどをして、小さいながらも自分好みの住まいで暮らせている事に、幸せを感じている。
しかし当然いつかは出ていかなければならず、猫を飼うとなると現状復帰の問題点が大きい。
実際僕らの猫探しは、原状復帰や賃貸費用の面において幾度となく見送られてきた。
昔より多くなったペット可物件だが、猫となるとまだまだ充分に多いとは言えない。
そんな「賃貸で猫を飼う」という、ちょっとした悩みを、僕は自分の生活スタイルと調和させながら過ごしたいと考えていた。
猫を飼うから今までの生活スタイルを諦め、全てを注ぐという事では無い。
猫ファーストでありながらも、自分がこれまで楽しんできたライフスタイルを上手く猫との生活に馴染ませていきたいと考えている。
そこで僕が、猫を実際に迎え入れる際に行った事は大きく3つある。
賃貸で猫を飼う前に準備したこと
大切な家族を迎えるにあたり、やはり最優先はこむぎの事だ。
具体的な分類として猫を迎えるにあたり
「設置したもの」「無くしたもの」
この、2つに分けられる。
①猫の安全の為に設置したもの
猫脱走防止扉
僕の住まいは、廊下と繋がった内階段の先が玄関の扉になっている。
つまり猫が廊下に出る以上、帰宅の際などに誤って外に出てしまう事故が考えられる。
そんな脱走を防ぐため、廊下に脱走防止扉をDIYで作製した。
猫の脱走扉と言えば大体プラスチック製で見た目が損なわれる物か、木製の物を購入すると割高になりがち。
ラブリコと木材を使用したDIYであれば、費用も1万円程度に抑えることができる。
そして尚且つ、インテリアに調和した見た目を叶える事ができたのが一番の嬉しいポイント。
これであれば部屋の景観を損ねる事無く、猫の脱走を防ぐことが出来る。
この扉作製のブログ記事に関しては、次回詳しく書いていきたい。
動画としてYouTubeチャンネルで発信している。実際の作製方法が見れるので、ぜひ愛猫家の皆さまの参考になれば幸いだ。
ケージ内のステップ
我が家のこむぎは保護されて間もなく、まだまだ人馴れしていない。
そういった子猫には「自分の安心できる居場所」を作って上げることが重要で、初めのうちはケージが彼のホームだ。
猫は高いところが好きだが、市販で販売されている3段ケージなどは、意外と1段ずつの高さに差がある。
この為、子猫の間は簡単に上り下りできる様、段の間に橋渡しとなるステップがあると良い。
まだ怖がりな子猫の為の安心した環境作りを目的として、簡単にDIYしてみた。
ホームセンターで木材とL字の金具、100円ショップのフェルトを組み合わせ作製してみた。
こういった感じでケージの段の間にステップを取り付け、上り下りを容易にしてあげる。
少しでも猫が安心して暮らせるように務めるのが、飼い主の努めだ。
ロック付きのコンロ
猫は身軽な為、部屋の高い箇所に登りたがる。それはもちろん、火元のあるキッチンも同様。
我が家はコンロが設置されていない物件だった為、据え置き式のコンロを購入。
誤操作で猫が火傷をする、火事になるといったリスクを無くす為に、コンロはチャイルドロック式の物にした。
今回購入したのはリンナイの据え置き式コンロ。
価格も手頃で、DIYでアレンジした部屋に自然に馴染んでくれた。
②猫の安全の為に撤去したもの
花瓶
我が家では花やドライフラワーなどを定期的に飾っていた。
しかし猫が誤って食べてしまう、花瓶を割って怪我をしてしまうという危険がある為、全て撤去することにした。
どうしても部屋に飾りたいという方は、絶対に届かない背の高い家具の上など、猫が触れる事の出来ない箇所に置くのが良いだろう。
アロマ
僕は生活の中でアロマの香りを楽しむのが好きだった。
リラックスする際やPC作業中、入浴時などアロマは心を落ち着かせてくれる。
しかし猫にアロマは基本的に危険だ。
精油は猫に健康被害を及ぼす事が報告されている。
精油の種類によっては使用出来るといった記事も見かけるが、何が100%大丈夫や危険なのか不透明なまま使用するのは絶対に良くない。それは命が関わっているからだ。
猫は人間の何倍も鼻が利く。
ちょっとした香りに敏感に反応する為、ほんの少しの量を嗅いだり舐めたりするだけでも、体調に影響を及ぼすと考えられる。
「これは大丈夫だから置いている」と考える方もいるだろうが、それは自分の都合の良い様に考えているだけだと個人的には思ってしまう。
自分の生活のエゴと愛する猫の命、大切さは飼育している皆さんならわかるだろう。
本当に猫のための危険を考えれば、人間の都合で置いている物を取り除くだけ。
人間の都合で命を迎えるのであれば、そこに更に人間の都合を押し付けるのはエゴが過ぎる話。
アロマオイルは種類に限らず我が家からは撤去し、メルカリで譲ることにした。
コード配線
これは撤去というより、保護した物。
猫はネズミなどを追いかける性質上、突起物や細かく動く物を好む。
部屋の中でそういった物は、猫が触ったり噛んでしまう。
猫に対して触らないでと怒るのは対応として誤っており、飼い主がその性質を理解し保護又は撤去するしかない。
猫としては、いたずらをしている訳ではないからだ。
部屋の中で多く床に這っている電化製品のコード。
これは長さや先端の突起形状など、猫が好むものだ。
噛んでしまい感電したり、コードが首に絡まってパニックになり窒息死するケースもある。
飼い主は可能な限り、家の中のコードを保護しよう。
対策として猫に触らせない場所で管理(PCのアダプタコード等)するのが最善だ。
直置き家電のコード等であれば、写真の様にスパイラルチューブで保護すれば、ある程度噛んでも耐性がつく。(アース線などの細い突起物は、猫は特に好む)
デスクトップPCで使用している数本のコードも、太い径のスパイラルチューブを使用ししっかり保護しよう。
場所によって黒等の色を使用すれば、インテリアによっては馴染んでくれる場合もある。
今回使用しているのはこちらのチューブ。
作りがしっかりしていて、実際頑丈だったのでおススメだ。
コードだけでなく、電源タップの差込口も保護しよう。
上記写真の様な100円ショップの物でも良いが、こういった引手がついている物が日常生活の動作では扱いやすい。
コードは最悪、命を落としてしまう危険がある。
留守中などにも安心して猫が過ごせるよう、必ず対策が必要だ。
賃貸での猫飼育にあたり、原状回復を意識
そして猫の安全に対応しつつ、飼い主も暮らしやすくする必要がある。
具体的には、賃貸物件の原状回復をしやすい環境に保つことだ。
クッションフロア
猫はストレス解消の為、室内を走り回る行動を取ることがある。
これは問題行動ではなく、単に猫が自身の精神を安定させる為に行うことなので、行動自体を抑制するのは誤りだ。
やはり猫や犬などの爪が直接フローリングにあたると、細かな傷が無数についていく。
賃貸であれば現状復帰がマストな為、ここも対策したい所。
という事で既存の床にクッションフロアを敷き、引っかき傷を防止する事にした。
その模様は、以前のこちらの記事で詳しく紹介している。
クッションフロアにすることで、既存の硬いフローリングではなく、ややクッション性のある床を歩ける。猫にとっても良いと感じている。
クッションフロアは猫の賃貸問題だけでなく、インテリア面でも大きく部屋の印象を変えることができるのでかなりオススメだ。
僕が使用したクッションフロアはこちら。
【クッションフロア】抗菌・防カビ 東リ 住宅用クッションフロア (182cm巾 1.8mm厚) チェリー CF9413/CF9414*CF9413 CF9414
2万円程度で部屋の印象を替え、猫と人に優しい床にすることが可能だ。
壁クロス保護シート
賃貸で猫を飼うといえば、大きな部分を締めてくる爪とぎ問題。
当然猫としては爪が伸びてくる事に対しての行動なので、上手くさせてあげるのが理想だ。
賃貸に居住する場合、壁クロスにされるとかなり退去費用がかかってくる。
そんな時はこういった壁面用の保護シート貼ろう。
僕が使用しているのはこちら。
粘着力もあり、少しばかり凸凹のあるクロスでもしっかりと貼ることができた。
実際貼ってみても、光沢も感じずほぼ気にならない。指をさしている部分が境目の部分だ。
これでクロスは一安心できそうだ。
やはり賃貸に居住するのであれば、壁の保護は先に準備しておきたい部分だ。
猫を飼う為に飼い主ができる事
という形で、猫と人間が賃貸で心地よく暮らすためにやっておいた方が良い事を紹介した。
これはあくまでも僕の場合なので、それぞれの環境に合った対策や暮らし方があると思っている。
しかし何よりも猫の事を1番に考え、飼い主がケアしてあげる。
そんな気持ちが、幸せな時間を作ることができるのではないだろうか。
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