こんにちは、kumaです。
先日東京ドームで行われたMr.Childrenのコンサート
『Mr.Children Dome Tour 2019 “Against All GRAVITY”』に参加してきた備忘録をお届けします。
セットリスト
1.Your Song
2.Starting Over
3.himawari
4.everybody goes ~秩序のない現代にドロップキック~
5.HANABI
6.Sign
7.名もなき詩
8.CANDY
9.旅立ちの唄
10.ロードムービー
11.addiction
12.Dance Dance Dance
13.Monster
14.SUNRISE
15.Tomorrow never knows
16.Prelude
17.innocent world
18.海にて、心は裸になりたがる
アンコール
19.SINGLES
20.Worlds end
21.皮膚呼吸
では、話していきますね。
前回もアリーナのライブレポ書いたんですけどお粗末なもんで
私にはこの濃すぎる3時間を3日でまとめるなんてライターさんぽい事はできないので感情のままを書きました。
今回のツアーで一番感じた事。というかほぼこれしか感じなかった。
こんなMr.Children見た事がない位に最高だった。
ホントこれに尽きます。お粗末な表現だけど、どんだけ最高だったかを書いてくよ。
私はMr.Childrenの音楽を20年間聴いてきて、ライブもシフク以降はHOMEスタジアムを除いて、アリーナ上クラスのツアーは全て参加してきた。
だからある意味慣れきってしまっていたというか、もう存在が近すぎて音楽でもテレビに映っていてもMCでも『親戚の兄ちゃんが今日も頑張ってるな』ていう謎の感覚になるくらい近い心を持った感じで、ここ何年か彼らの姿を見てきたんだけど
今日そんな物が全部取っ払われた
ここ最近ブログ記事を書いてて各アルバムの考察をした。
更に曲に関する理解が深まって、今回のアルバムの意味なんかもようやく飲み込めた(遅えよ)
だからここ最近頻繁に発言される『もう音を出せなくなるかもしれない』という彼らの刹那的な感覚を受け取めて
これが最後のライブだと思おうっていう気持ちで参加した。
こんな気持ちは20年間で始めてだったし、最高に今日という日が楽しみだった。
そんな気持ちで臨んだ
【開演】
田原ディレイからのあのフレーズが流れて『Your Song』ごめんなさいもう感情が高ぶり過ぎて呼び捨て
アルバムの心意気だったりツアーのアートワークだったり桜井さんの発言だったりから、勝手にシリアスなイメージでの1曲目を予想していた私の心は完全に彼らの掌にぐわしゃあああああっっっと鷲掴みにされてその後ほわっっ………って掌を優しく開放された感覚。なんだよこれホントに男が書いてんのかよ
だっていきなり「そう君じゃなきゃ」とかこの5万人に言って一瞬の内に相互コミュニケーションが取れるレベルの人材。人財。
私が採用担当者なら骨抜きにされて即採用。
んでもってやらんだろうって思ってた『Starting Over』
この曲ってもう「その話は既出だぞ」って既出おじさんが出てくるくらい有名な『自分の中のモンスターとの対峙の話』な訳で
このボリュームとストーリー性の曲をいきなり2番目に持ってくる訳よ。
そんでもってあの印象的なイントロで4人の演奏が揃う瞬間に分割スクリーンでそれぞれが映しだされた時の圧倒感。
うおおおおおおお気分高まんない訳がねえよこれ。なんだよこれ人が映っただけで何にも勝るこの演出。
ユアソンで優しく『始まるよ~みんな一緒に!ほぉぉぉぉぉおおおおおおぉお!うぉぉうおおおおおぉぉぉおおおおお!』とか笑顔で誘い込んだ後に決意と強さの歌を唄う姿をいきなり5万人に見せつけて
いや近づきすぎだお前ら、俺らMr.Childrenだぞ。圧倒的な存在がこれから自分との対峙を唄う姿を見せるからそこでよく見とけよ。
って掌底でリスナーを突き放して絶妙すぎる距離感をステージ上で見せつける4人。
前ツアーアリーナの幻聴イントロでも「Mr.Childrenです!」みたいなクールで低い声で紹介されて、Mr.Childrenっていう看板を背負っているプライド感が凄い。矢沢的な。
自分的には関係が慣れきって普段ラフな格好しかしてこなかった彼女が待ち合わせ場所に笑顔で寄ってきて急にワンピースとか重ためなイヤリングで女出しくるけど「今日はワンピース着てきたよ」なんて一言も言わないで『じゃ、行こう』みたいに構わず歩き始めてその姿を見せつけられてる感じ。
いや、見惚れてついてく選択肢しか存在しないでしょ。
神々しくも雄々しくもあるその姿が巨大スクリーンに映る。何の4天王だよこれ。
いやいやいや本当に格好良すぎだよ。
桜井さんの衣装いつもすごいけど今日は本当に格好ついてるしなんだよその腰みのみたいなスカートはもはやビジュアル系。
JENは相変わらず見て安心感あるな~…とか全く思わせないその真っすぐな険しい眼差しと目を瞑って一つひとつ確かめる様にタム叩く姿。
ナカケーは何度会っても『最新のナカケーが最高のナカケー』を更新してくるヘアーとフェイス。SNSでたまに写る親戚の優しい兄ちゃんはどこ行ったんだよ若返りすぎだよ。
そして田原さん。どうしたその髪型。もはや仙人を通り越して神の啓示を施すイエスみたいな絶妙な前髪とモシャと恍惚の表情。歳が2周り下のロキノン系バンドがやるヘアだぞそれ。なにサンドロスだよ。髪型は校則で決められてるだろ。いや、最高に格好良かった。ずっと見てた。
そんな4人が奏でる音が本当にドスンドスン胸に響いてくる。
日産のシフクで初めて彼らを見て、その時は目の前に広がって動いている4人と耳に入ってくる音が暫く理解できなかった。
CDで聴き続けた憧れの存在が目の前にいる。
本当に彼らがコンサートをしてるの?って変な感覚。そこからは何度もライブに行き次第にその存在に慣れ、彼らの音楽が分かった気になっていたこの十数年。
本当にそんな価値観をひっくり返し続けるこの半年間の出来事。その集約が今日、今この瞬間。
目の前にいるメンバーが今まで見たどの姿よりも圧倒的に大きくて、格好良くて、真っ直ぐだった。
完全に『憧れの親戚の兄ちゃん』感を覆され、絶対的な存在であるMr.Childrenをこの目に焼き付けた。
私に突きつけられたのは小銃でも散弾銃でもマシンガンでもなく、ましてやその場所は頭や顳でもない。
本当に心臓を目がけて、一つ一つの音が衝撃の様に飛び込んでくる。
誰かに『心を撃ち抜かれた』なんて体験をするなんて映画の中だけの話だと思ってた。
人生で初めてだった。撃ち抜かれ続けた。骨抜きにされて口ずっと開いてた。
そこにはMr.Childrenという存在に慣れきって、彼らの音楽や演出や意図や活動をわかった様な気がしていた自分はもういなかった。
シフクノオトの頃の自分なんて上手い事言うつもりはないけど
皆が曲に合わせて縦振りをして笑顔でステージに思いを捧げる中、ただ憧れの顔でその4人を見ていた小僧がアリーナ53列197番にいたらそれは私です。
もう作品を見聴きしすぎてこの後桜井さんがこんな風に歌うとか次のシーンで田原さんがにこやかになるとかナカケーが鬼のように頭振り始めるとかJENはいつも裸とかが自分の頭に残り過ぎてる
けど
今目の前で見てる彼らは『今』の姿であって、次の1秒でどんな動きをして声を出して音を鳴らすかなんて全く予測できない。
だから一瞬も見逃せないし目に焼き付けなければいけなかった。
もうこの一瞬はこないし、次に彼らに会える保証なんて何処にもない。
そう、彼らが思っている様にもう次は無いかもしれない。そんな刹那的な思いと前に走り続ける気持ちを胸に刻みつけないでどうする。
絶対に後悔する。
やるなんて思ってなかった『Prelude』
桜井さんは『自分たちの音楽は、皆を悲しみや辛さから遠ざける為に遠くへ連れて行く乗り物』と言っていた。
この曲は単なるファンサービスのフレーズが盛り込まれた曲じゃなくて、自らの総括を『SENSE』で終えた彼らが聴き手に対して次の世界へ一緒に行こうと呼びかける本当に大事な歌。
過去の負の虚像を乗り越えて自分を信じる事が出来た彼。
ここ数年は他者の為に歌ってきたけれど今は『自分たちを証明する為に』歌っている。
けれどそんな最高の姿を見せてくれる事が、結果私たちの人生の拠り所や求める希望となっている。
この人たち本当に存在が凄すぎる。大きすぎる。
Mr.Childrenが作品を出してツアーをやるなんてどこか当たり前に思ってたけど、もうそれは当たり前じゃない。
その存在が当たり前では無くなる怖さを感じてしまった時、その対象が物凄く大切で愛おしくなる。
桜井さんは一度病気でそんな事を大きく感じたから、その大切さを何度も何度も歌の中で表現する。
今日参加できて本当に良かった。
『海にて心は裸になりたがる』
もう完全に真っ裸だよ。小僧の心は。
なんかMr.Childrenが好きな時間が長い人ってそれぞれの愛ゆえに変にプライドとか自尊心とか私は周りとは違うマイノリティ感とか活動や作り上げてる物に茶々いれたり作品批評したり考察で自己満足したり評論家目線で語ったり向日葵とか渡そうとしたり勝手に代弁者になったり田原のスライドバーにケチつけたり色々いらっしゃるわけですよ。
愛ゆえにね
私もたまにある。
勿論世の中には表現する人がいて批評する人がいて。それが健全。
でもって自分が見た事も聞いた事も無い物を画面から拾ってきてさも自分の言葉ですよみたいにMr.Childrenへの想いにすり替えて自分のアイデンティティや自尊心にしてる人もいる。
私もたまにある。
ズボンの裾踏んで重箱の隅をつついて揚げ足とって似たような毒吐いて自分より劣ってるマヌケをあぶりだしてホッと胸撫で下ろして事件(こと)の裏側を簡単にわかった気になってる
けど!
けどね?
こんな最高の場所にいながら自分のちっっっっっっっっちゃな自己愛精神と承認欲求とアイデンティティを満たす為にそんな事やったり言ったりしてるのが本当に馬鹿らしくなる。
そんなんで少し自分が高尚な人間になったとしても夜が明ける前に彼らのSUNRISEの後光で私とその他諸々の面倒臭い人種は浄化されんだHallelujah
アンコール前にトイレ行ったんさ。
んで真っ暗だから手拍子しながら帰ってきて通路から会場に戻ってきた瞬間なんだけど
一歩会場内入ったらさ。
超キレイなんだわ。ピカピカ光ってて。想いのメタファーのスマホライト。(←やめなさいって笑)
びっくりしたよ。今禁止だって色々みんなで騒いでるだろやめなさいよ。笑
会場のアナウンスでも「スマホライトはやめてください」って言ってた。
けど、正直私はどっちでもいいよ。
そもそも禁止してるっていう感じだけど、運営も本気でやるならチケット申し込み時に
『会場内でのスマホによるライトは演目上の特殊効果演出の妨げになる為一切禁止』
くらいチェックボックスで同意させとけば?って話やん。
あんだけ騒がれたのに注意事項の言及がレーザーポインター『など』に留まってるから仕方ない。
サンギビでも変わらなったんだから、誰かが予想しとくべきだった展開~でしょこれ。
そりゃあ他人に迷惑かける行為は禁止よ?
超高性能スマホの光が強すぎて他人が失明する危険性だったりスマホが某国製で発熱して急に爆発して人が傷ついたり「じゃあこのスマホの光でMr.Childrenって光の文字作ってメンバーに感謝を伝えようぜってことでライングループつくった皆が今日ここに集まりました!今日決行します!あ、すみませんちょっとそこの場所使ってもいいですか?文字作りたいんで。これは心のメタファーなんです。メタファーわかりますか?アンダスタン?」
これはダメ。あかん。
そして盗撮している人も。やめろ。
スマホ出す=撮影する人が出る。この理論もわかる。
公式アナウンスが明文化している禁止行為はやめよう。これは大前提。
でも!
でもね!?
彼ら明日歌えなくなるかもしれないんだよ?
私たち明日突然交通事故に遭ったり不治の病宣告されるかもしれないんだよ?
だから桜井さんは歌ってるわけでしょ?
残された時間が僕らにはあるから
って
だから会いに来たわけでしょ?みんなお互いに。
もう彼らに会えるのは当たり前なんじゃないんだよ。
なんでこんな最高の場所でいがみ合ってるの?
「War Is Over」「きっとひとつになるんだ」
ジョンレノンも言ってるじゃん。
「ひとつにならなくていいよ」
桜井和寿も言ってるじゃん。
音楽の天才が互いに違う形でこんな最高の言葉を残してるんだから、どっちも正解としとこう。
むしろ正解不正解の問題じゃなく目の前の天才を1秒でもその眼に焼き付けなさいよ。
駄目な事を注意するのは勿論良いと思う。すごく健全。
けど頭がそればかりでそんな事ばっか考えて本質的な目的を見失ってる人って、すごく小さいと思う。心に余裕が無い。
人に注意ばかりしてて嫌な事ばっか頭に浮かんできてしまう。
彼らともう会えない。
そんな日が来てしまったら、このライブ中にちっちゃなつまらない事考えて少しでも残念な気持ちになってしまった最後をすごく後悔するよ。
今目の前で見ている光景は
皆が手拍子しながらメンバーが出てくるのを待ってて、この非日常的な夢と現実が混ざった空間で暗闇と光が同居するようなMr.Childrenが対比で表してきた事が具現化されてる最高の場所。至高。もうこれ以上に上は無い。
若いカップルもメンバーより上の歳の方もお母さんに抱っこされてる小さい子もこの後洗濯したらヨレヨレになるツアT着てる彼も初めて来て勝手がわからなくてスマホライトしちゃう女の子も演目中死んだような顔で体育座りで警備して必死に皆に銀テープ配ってた彼も東京ドームという音楽なんて聴けやしない箱なのに細部まで音響調整して最高の音を届けてくれるPAさんも危険な高所でずっと撮影してくれているカメラさんもメンバーを照らし続けてくれる照明さんも
本当にみんな愛しかったよ。最高の場所だった。
だって皆Mr.Children好きなんだよ。ここにいる人。
そりゃ最高の物になるでしょ。Mr.Childrenのコンサート。
だから小僧は叫び続けたよ。
『今』のこの瞬間を必死に体に染み込ませて忘れない様に45000人とメンバーと一緒に叫んだ。
このコンサートが終わって思った。
正直『重力と呼吸』は私の好きなアルバムたちには到底及ばない。
『Q』『REFLECTION』『SENSE』の3強に付け入る隙も無い。
だってまだ聴き始めて少ししか経っていないし、重ねてきた思い出も少ない。
だけど確実に一つだけ言い切れる事は
この作品に力を注いでいる期間の彼らが、間違いなく一番格好良かった。
音楽と聴き手にこれ以上無い位真っすぐに向き合って、最高の感動を提供してくれた。
だからそんなMr.Childrenの『今』を肌で感じることが出来て
本当に幸せな体験だった。
ありがとう。Mr.Children。
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