【Mr.Children】桜井和寿にLUMINEのコピー担当させても誰も気付かない説

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皆さん『LUMINE』って知ってますか?

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株式会社ルミネ(Lumine Co.,Ltd.)は、駅ビル型ショッピングセンターを運営する企業である。東日本旅客鉄道(JR東日本)の連結子会社で、JR東日本グループの中核企業の一社。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ルミネ – Wikipedia

関東に居住している方には馴染みが深いと思います。
全国的にビルを構える『PARCO』と同じようなファッション商業施設です。

駅直結の利便性と手頃な価格感で世の女性の心を掴んでやまない商業施設。

そんな女性のための商業施設、LUMINEでなぜか感じてしまったんです…

 

桜井和寿の存在を。

 

 

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LUMINEで桜井和寿に出会った

駅で友人と待ち合わせをする事になり、男にとっての迷宮ダンジョン『ル・ミネ』で時間つぶしをしていた時の事。

上の階に上がっても女子女子女子。
ここは男子に媚びる販促は一切無い。
女性の為の空間なのだ。

職場ではトゥモローランドやエストネーション。オフの集まりにはBshopやマガハのラフ目なラインでハズし、家では実はジェラピケなんだーとか男にトドメを刺しにくるあらゆる女性のキレイを叶える場所。
それがLUMINE。
大正義LUMINE。

僕の女性に対する願いは、PLAYBOYのスウェットでなければ何でもいい。


ショッピングで疲れた身体に癒しを与えるランチ。スープストックのカウンター席でお腹と心を満たしながら『私、今いい時間過ごしてるな。スープが心をいっぱいにしてくれる』
これこそLUMINE。
JR東日本資本大正義LUMINE。

オマールエビのビスクでお腹がいっぱいになるのかはさておき、僕は海を感じるならカップヌードルシーフード味BIGの方が好みだ。
お腹も満たされ財布へのダメージも軽微だ。

可愛くキレイで私らしく在りたいと思われる女性の気持ちは、いつの時代だって一緒なのだ。

そんな中、エスカレーターで目を引くひとつの広告が。

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One piece of a woman|LUMINE
LUMINE公式HP 特設サイト 太平洋へのラブレターページより出典

『こぼれなかった涙も心の中で乾いてく』


これが広告という物か。
直接的に販売訴求をするのではない。女性の『私らしく在りたい』という願いや心理に、時に優しく時には強く訴えかけるコピー。

服の事なんて一切書いていない。けれどこれが、素敵な時間や買い物に導く魔法の言葉なのだ。
そしてこの空間で過ごした時間が、明日の私をつくっていく。

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One piece of a woman|LUMINE
LUMINE公式HP 特設サイト こちらはカモメ、自惚れ母娘より出典

1年の間に何度もコピーは変わります。その度、世の女性の心を掴んで離さないビジュアル。


夢のあるお仕事です。



…ん?待て。


僕の頭の奥で、誰かの声が聴こえてくる…。

これは、これはこれは…




…………。


桜井和寿だ。


 

ミスチルのLUMINEっぽさ

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もう声が聴こえてしまったのだから仕方ない。

ミスチルファンを長くやっていると、街中で見る物や聴く声を桜井和寿の声で脳内再生させる機能が備わってくる。
今まで何かの役に立った覚えは特に無い。

桜井さんの歌って聴き手に情景を想像させる余白のある書き方が多い。いつも出てくる『歌詞は見る人それぞれの星座になる様に作っている』ってやつね。
だからイメージが完全に限定されないし、その人の人生の出来事や自分色を足してプラスの景色になる様になってる。

LUMINEも同じだよね。服のことなんてほとんど書いてない。
どう輝きたい?どう生きたい?どういう自分で在りたい?
そんな『自分にしかないもの』に、訴えかけるコピーやデザイン。

JR東日本が昔出していた鉄道コピーも一緒だ。『DISCOVER JAPAN』
敢えて目的地や具体的な地名は明記しないで、見た人の想像性や余白に訴求する方法。

自分の事は自分が決める。
今の時代に合っている(良いとされている)考え方ですよね。

当たり前に見せられる物より、潜在的な物に訴えかけられた方がよっぽど人間の心に響きます。
そして、その体験は確実に『自分のもの』になる。

簡単に手に入るもの、タダで見れるものは、それだけの価値しかなくなっていくんじゃないかって僕は思うんです。
じゃあ、どういう方法がお客さんの興味を引き、手にしたいと思うかってなった場合、何かこの手の中に持っていたとして、それを『はい』って見せてあげることじゃなく、(手のひらを閉じながら)隠して『はい』ってやったら、その隠された中にある中身を見たくなるでしょ?

MUSICA 2015年1月号 桜井和寿インタビューより

いやすげえな桜井和寿。大衆の心を掴むこのSENSE。

やっぱこの人って歌唱や技術も勿論だけど、こういう人間の根幹的な思考や行動心理をわかってるか僕らの心に響くんだよね。
けれど歌に対しては『そこに作為的でありたくない』とかいうピュアっピュアな我儘を持った人間性。

いや、騙されるな…これはそこまでを見越した彼の思考だ。

コンサート中にあんな超絶エモーショナルで可愛いステップを踏んで踊る人間が作為的じゃないだと?自宅スタジオの鏡の前で絶対事前練習欠かしてないだろ。
PVの世界観の為なら体育座りだってするあの38歳(当時)が狙ってないだと?消費の肯定テーマが行き着く先は体育座りのうずくまりポーズ。
最近女性に言われてショックだった言葉が『で~た自分大好き』だと?そんな自分ダメですよねアピールしても結局自分が大好きって事バレてるし僕たちはそんなピンクおじさんが好きだ。大好きだ。許す。


負けたよ。恐るべし、桜井和寿。



もう天使の様なピュアっピュア和寿を信じればいいか、狡猾な策士ピンクおじさんのどちらのを信じればいいかわからない。
もうLUMINEのコピーがミスチルの歌詞なのか、ミスチルの歌詞がLUMINEのコピーなのかわからない。


自分らしく在る
物や対象物に執着せず本質を見据える
情景を想起させる
人間の本能に訴えかける
ネガからポジの力を訴える
メタファーを取り入れる
言葉の表現を楽しむ
自尊心を満たせる表現
受け取り手に託された余白
自身に問いかける様な独り言



ふむ…意外と共通点が多い気がしてきた。



じゃあ誠に突然だけど、勝手に今年のコピー大賞を5位から発表していこう。

今から発表していくのはMr.Childrenの歌詞ではない。
これはLUMINEの広告だ。心に訴えてくるコピーフレーズだ。そう思って見てほしい。

間違っても桜井和寿が唄う歌じゃないぞ。違うからな。
ミスチルの歌じゃない。けれどもし気になったのなら、万が一載っているかもしれないので詩集『Your Song』を見てくれ。
書籍に関しての誤植を発見した場合は間違ってもLUMINEに問い合わせない様に。正しくは文藝春秋だ。



では、いざ!


LUMINEのコピーにありそうなミスチル楽曲フレーズ大賞

第5位

春の風に 世界は素晴らしいなって少し思えた

ああ、素晴らしいですね。冬に何かあったのでしょう、この女性は。物憂げな表情。風に揺れるカーテン。
そんな彼女が部屋を出て、咲き始めたフリージアの花の香りを感じ、暖かい春の風に一歩踏み出す。

さあ、新しい自分を見つけに行こう。
そんな時は服買わなきゃね。
春はパステルカラーで、ピンクおじさんより目立っちゃおう。


第4位

明日には明日の風が吹くっていうけど
今日の太陽を浴びたい 月に見惚れたい

そう、過去の自分を振り返るでも、未来の自分に期待しすぎる事でもないんです。
今日の自分を生きること。今見て聞いて感じた事。その一つひとつを大切にすること。
だから全てを受け止めて、素直に感じたい。

いいですね、それ今日の夜Twitterで呟くんですか?
そんな満月の夜にベッドで纏うルームウェアも、LUMINEでは多数取り揃えております。

深夜のベッドサイドミュージックはもちろん『妄想満月』
変態のおっさんがこぼす欲望もアナタが呟く素敵なポエムも、全ては平等に夜に溶けていく。


第3位

心さえ乾いていなければ どんな景色も宝石に変わる

ああ、完璧だ。
気持ちを輝かす描写。コピーにさりげなく入れ込んだ高単価ジュエリー販売促進。変わっていく私の心。
これこそ目の前の景色に心を躍らせる、素敵な女性の心情と未来を暗示したコピーだ。
あなたの心の持ちようで、人生や景色はきっと素晴らしい物になる。

そう、私が見つけにいくのはショーウィンドウの服でもピンクおじさん愛用のフランシスト・モークスのⅤネックでもない。

私は、わたしを見つけに行く。


第2位

君の好きな僕を演じるのは もう演技じゃないから

やりやがった。LUMINEがやりやがった。
女性の為の空間として圧倒的に支持されている商業施設の広告に、敢えて男性モデルを起用する逆転の発想。
これぞ今の時代の斬新な切り口か。ジェンダーレス。僕を走らせる”es”。ピンクおっさんはドMとみせかけてドS。

坂口健太郎か?高橋一生か?菅田将暉か?だれでもあなたの好きな人物をイメージしてくれ。
そう、LUMINEで過ごすような女性は、いつだって男女問わず素敵な人間として求められる。

でもさ、男性トイレもう少し増やしてくれよ。


第1位

心はいつでも 真っ白なアンダーシャツ

 





強い。(確信)





この絶対的なオシャレの聖地LUMINEで、アンダーシャツを訴求する強さ
もはや色や季節なんて彼女にとって関係ない。冬でも夏でも真っ白なアンダーシャツ。
彼女にとって洋服選びなんて思考は無駄の一言。

纏うものに依存せず強く美しい自分である姿。
朝から晩まで真っ白なアンダーシャツで、常に自分を表現したい。もう洋服は邪魔だ。

どこかのバンドのドラマーが『プレイに邪魔だから裸がいい』という趣旨の発言をしていたが、まさに同義。
逆にもう服へのこだわりが強い。ヤバTのタンクトップへの執拗な執着くらい強い。
そしてこの曲の聴きどころは何と言っても田原健一のカッティングだ。
元Base Ball Bearの湯浅将平がデビュー前に見本にして練習し続けたというカッティング。
湯浅将平だけでなくボーカルの小出祐介のプレイにも色濃く影響を残している。あの鬼カットはここがルーツだ。
ピンクおじさんは当時『一番好きなギターソロは?』の問いに、このアンダーシャツを選んでいる。
服が邪魔と言っていたJENが跳ねるドラミング。ナカケーが音とリズムの間を繋ぐようにうねらせるグルーヴ。
ピンクおじさんだって昔はやんちゃしてたんだぞと言わんばかりのドレッド。本当にロックだ。
この曲はDISCOV…


ああそうですごめんなさい全部ミスチルの歌詞でしたよねこれ気付いてましたよね薄々みなさんお付き合いいただきセンキュードウモアリガト




皆さん、JR東日本の偉い方々、いかがだったでしょうか。
現在担当されている尾形真理子さんも素晴らしいコピーしか作らないのだが、ピンクおじさんこと桜井和寿さんも一つ推薦させていただきたい。


さ、ひさしぶりに服でも買いにいくかな。


「すみません、戦闘服よりブレザーが良く似合うって言われるんですけど、何かおススメの服あります?
あ、このファスナーもしかして~………………何かのメタファーですか?」


www.housework-kuma.com

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