今回は皆さんに、最高のオールラウンドバックパックを紹介したい。
それがこの【アークテリクス】マンティス26だ。
このバックパックは収納が優秀で、街でも山でも使える様な高い汎用性を持っている。今日はそんなマンティスを実際3年間使用した僕ら夫婦が、良さを全力でお届けする。
僕はバックパックが大好きで、365日様々なバッグを背負っている。
これ以外にもバッグの記事を執筆してるので、興味があればチェックしてみてほしい。以前紹介したグランヴィルの記事も合わせて見てもらうと、その違いや良さがわかってもらいやすいかと思う。
今回も背負った写真や動画も多く載せていて「男女どちらもマンティスの使用感や便利さが伝わってくるのはこの記事」と思ってもらえる様な記事になっていると思う。
ぜひこの記事を、皆さんのバックパック選びの参考にしてほしい。
【アークテリクス】マンティス26が使いやすい3つの理由
豊富な収納部が優秀
マンティスには大小合わせて5種類のポケットがある。この収納部の豊富さが、マンティスの優秀なポイントだと考えている。
一般的に収納部を作ると、ファブリック表面にはジッパーがデザインされる。ジッパーの数が増えれば増える程、当然表面デザインは雑多になっていく。
しかしマンティスのデザインをよく見てみてほしい。確かにジッパーはあるのだが、ジップラインがバックパックに対してやや斜めに(手前から見ると内に入っていく)入っている為、スタイリッシュな印象を残しているのだ。マンティスは収納が優れたポイントながらも、デザイン性をしっかり残している。
そして日々忙しい現代の生活は、どうしても持ち物が多くなる。ノートPC、ケア小物、ステーショナリー、上着、ドリンク…この状態で仕事帰りにショッピングなどすれば、たちまちバックパックは不格好どころか荷物は入りきらないだろう。
しかしこのマンティスは以前紹介したグランヴィル16より一回りコンパクトながらも、10L以上の差をつけた容量を備えている。それだけ割り当てられた収納ポケットが、しっかりとバックパック本体に対し充てられているという事だ。
この便利な各部収納は、後程後半に紹介しよう。
汚れに強いアウトサイド
マンティスのファブリック表面は、ポリウレタンコーティング100%で構成されている。グランヴィルが誇るAC2テクノロジーによる防水効果には及ばないが、ある程度の小雨や水であれば浸透せず済む性能を持っている。
ある程度の防水性が期待できる為、アウトドアでの活躍も期待できる。グランヴィルはタウンユースに適したデザインになっているが、こちらのマンティスはアウトドアでの使いやすさも持っている。
26Lという容量は日帰りのトレッキングに最適だ。山での活動は危険が伴う為、しっかりと準備をして臨みたいもの。細かな収納部に必要なモノを入れ、1日を過ごす相棒としてこのマンティスを背負うのも良いと思う。
以前のグランヴィルと同様に、こちらもシャワーで濡らしてみた。
5秒ほど水をかけるとアウトサイドはさすがに少々水分を含んでいる様に見えたが、タオルで拭くとしばらくして乾いた状態に戻った。
グランヴィルに比べ止水ジップや表面のファブリックに強い加工がされているわけでは無い。その為アウトドアでの本降りや、街での長時間の降雨などで濡れる可能性は当然ある。今回も若干内部ポケットに湿り気を感じた。しかしある程度の小雨であれば、安心できる程度の表面性能になっている。
山は天気が変わりやすく、急に悪天候になる事も多い。ハイキングザックとまではいかないが、ある程度の防水性があるマンティスであれば、小雨程度の環境変化には対応してくれそうだ。その為、僕はトレッキングに出掛ける際は、妻のマンティスをいつも借りている。26Lという容量と合わせて
個人的にこれまででグランヴィルとマンティス、アローをそれぞれ使用してきたわかってきたことが1つ。
マンティスはファブリックの性質上、水汚れは浸透しグランヴィルと異なり染み込む。 しかし跡にはならず、拭き取りや洗いである程度薄まる。 小石やアスファルトに触れた際の床汚れは、繊維に絡まるが跡は残らない。 拭き取りや洗いである程度落ちる。
対してグランヴィルは水汚れには比較的強く、飲料や雨、泥汚れは水で落とせる。 尖った物、小石やアスファルト等の白さが表面材質上、跡になりやすい(マンティスに比べ)
アローは傷や汚れでどちらかというと、防水性能以外はグランヴィルに近い性質を持っている。それぞれファブリックの材質が異なるので一長一短だが、床置きを繰り返した際に「傷付く」のがグランヴィルやアロー。「汚れる」のがマンティスという体感。
性別を問わない使いやすさ
我が家では妻と僕で、マンティスとグランヴィルを気分や用途によって使い分けている。
このマンティスを僕も使用して感じた事は、女性が使いやすいポイントを押さえているという事。日々自身のケアに様々なケア用品が必要な女性は、やはり何かと収納の豊富さが嬉しいのではないだろうか。それに加え、僕が感じたのは実際背負った際に気付いた背負いやすさの面だ。
背のウレタン加工はしっかりとクッション性を持ちながら背中をカバーしてくれつつ、メッシュ加工になっているために疲れにくく、バックパック特有の背中蒸れが少ない。
夏場にバックパックを背負うとどうしても蒸れてしまったりするが、こういった通気性がある程度確保されているのは嬉しい部分だ。
そして同じくウレタン加工されているショルダーストラップは、かなり肉厚に仕上がっている。僕が使用しているグランヴィルはショルダー部がやや薄めに感じるが、このマンティスはかなり安心できる厚みで長時間の移動などでも疲れにくいと感じる。
尚且つ26L容量のあるマンティスは、収納する荷物も恐らく自然に多くなる。そういった面で、方の負担を軽減してくれる仕様になっている。
アウトドアコーデの一般化やカジュアルコーデの流行りにより、女性もバックパックを背負う人が多くなってきたが、こういった面でしっかりと男女問わずユーザーをケアしてくれるプロダクトは信頼できる。
そして僕がもう一点使いやすさを感じたのが、このジップストラップ。
グランヴィルは強力な止水ジップ仕様になっているのでかなり固めに出来ているが、マンティスは軽い力でジップを引くことが出来る。尚且つジップに長めのストラップが付いているので、リーチが長くなり軽い力で引きやすい。
こういった部分が女性にも嬉しいのではないかと、実際背負ってみて感じた。
上記は女性の嬉しいと思う部分を紹介してきたが、これは当然男性も嬉しい部分であり、まさにユニセックス。男女ともに使いやすいバックパックだ。
【アークテリクス】マンティス26 各部紹介
それでは各部を見ていこう。
まずは正面。丸みを帯びた楕円形のフォルムが可愛らしい印象を与えてくれる。斜めに入ったジップラインが野暮ったさを軽減し、感じ良いデザインを受ける。女性、男性がどちらが背負っていても似合ってくれるプロダクトだ。
サイドから見るとこんな感じになっている。収納部が豊富なフロント部分がやや膨らみがあり、下がすぼんでいるデザイン。モノを収納すると、各部膨らんで丸みが出てくる。因みに基本的にマンティスは自立する機能は無い。写真は頑張って自立させている。
裏側の背面部はメッシュと厚みのあるパッドで、背中への負担を軽減してくれる。夏場はこういった仕様が嬉しい。グランヴィルに比べショルダーハーネスの下側が末広がりになっているので、女性がフレアデザインの洋服を着ても、きちんと形を崩さず着こなすことができそうだ。
夏場はワンピースなどを着て、マンティスとスニーカーでカジュアルに散歩するのも気持ちよさそうだ。肌寒くなった際のカーディガンやストールなどの軽い上着も、マンティスの収納力であれば充分しまえるだろう。
勿論男性も背負いやすく、コンパクトな印象を与えられる。大型のバックパックではなくこういったミニマルなプロダクトの流行は、今後も一つのファッション様式として続いていくだろう。
【アークテリクス】マンティス26 各部収納
マンティスには各部5つのポケットが備わっている。便利なポケットを、一つずつ紹介していこう。
①トップポケット
こちらはバックパック上部のミニポケット。容量としてはペットボトル1本が入る程度。このポケットには数種類スリーブが用意されていて、小物を各部に収納できるようになっている。
こういった感じでモバイルポーチや音楽プレーヤーなどのガジェット類。リップクリームやハンドクリームなどのケア小物。ペン類などのステーショナリーを収納する事ができ、便利に作られている。
使う人に合わせた小物を、多彩に収納できる部分が魅力だ。単に各部収納ポケットが多いだけでなく、こういった細かな作りが信頼でき汎用的に使えるポイント。
②フロントポケット・小
続いてはバッグパックフロント部に二つあるポケットの内の一つ。因みに二つともフロントにあたる部分に配されているが、互い違いに設計されている為、大小二つのポケットが別々に共存している。
こちらには主に財布や小さなポーチ、ミネラルウォーターを入れる事が多い。
③フロントポケット・大
先ほどの小ポケットの対にあたる大ポケット。
こちらは容量がかなりあるので、ヘッドフォンやペットボトルなど、やや大きめでガサッと入れたくなる物を収納している。
使い勝手が良い部分にあるので、使用率はかなり高いポケットだ。グランヴィルも同じフロント部分に一つポケットが配されてるが、マンティスの方がストラップが付いたジッパーなので開けやすい。
④サイドメッシュポケット
こちらはバックパックサイド両端に配されたメッシュポケット。
主に折り畳みの傘や、ペットボトルを収納する事が多い。
5つのポケットの中では一番低い使用率かもしれないが、あったら助かる外側に面したポケットだ。上手く使いたい。
⑤メインポケット
マンティスのメインとなるポケット。
メインポケットのジッパーはラインが下部まで渡っているので、この様な感じで大きく口を開くことが出来る。旅行で荷物を入れ替えたりする際に、便利だと感じる事が多い。
PCスリーブがあり、本体のみなら15インチまで収納可能だ。
妻はこのメインポーチに本やポーチをよく入れているが、まだまだ容量的には収納可能だ。
26Lの容量があるので、デイリーユースとして使用していて容量オーバーになる事はほぼ無い。何かと荷物が多くなる現代の日常生活において、感じよくも非常に心強いバックパックだ。
【アークテリクス】マンティス26 残念な部分
良い部分だけでなく、実際使用していて残念に感じる部分も紹介してみる。
ショルダーストラップが伸びてくる
マンティス特有の現象なのだが、日常使いをしている中でショルダーストラップが自然に伸びてくる事がある。これは背負い方や背負い始める方の腕などにもよって異なるとは思うが、軽微な衝撃が積み重なりストラップにズレが生じてくる。
その為、割と頻繁に片方が長くなったストラップを調整する必要が出てくる。これは少し煩わしい部分だと感じた。
トップのストラップが貧弱
マンティス本体のトップに付いている手持ちストラップが、少々貧弱ではないのかという心配。一般的なバックパックであれば普通の太さなのかもしれないが、26Lという容量を確保しているマンティスだからこそ、この太さにはやや不安を覚える。
トイレなどに入った際はこの部分を引っかけているのだが、バッグパック内が重たい場合はやはり目が行ってしまう部分だ。
収納バランスに注意
マンティスは収納部が非常に優秀な為、ついつい多くの物を収納してしまいがちだ。
しかしフロント部分のポケットへ大量にモノを収納すると、バッグを吊るした状態でメインコンバートを開いた際、こういった感じでフロント部が一気に垂れ下がる危険がある。
その為、メイン部にガジェット機器や貴重品を入れていると、万が一落下や気付かぬうちに紛失してしまう危険性がある。収納部が優秀なマンティスだが、こういった点は少々注意が必要だ。
【アークテリクス】マンティス26 実際に背負った感じは?
実際に男性の僕と妻が背負った感じを紹介しよう。(僕171cm 妻162cm)
真正面からみた様子。この日は真夏日だったので僕は半袖に薄めのパンツで過ごし、妻は夏らしく白のノースリーブワンピース。マンティスであればオールシーズン使用できる様な落ち着いたマットな配色なのが嬉しい。
サイドから見るとこの様な感じに。背中が密着していてもある程度の通気性があるので、汗によるべたつきも軽減してくれる。そしてグランヴィルよりも、クッション感が気持ちよい。
真後ろから見た写真。女性をターゲットとして作られているバックパックは、可愛さ重視でどこか幼い縫製やデザインになっているプロダクトをよく見かける。
マンティスであればそういった事は無く、年齢を重ねた大人の女性が背負ってこそ、感じよく上手なアウトドアミックス感を演出してくれるプロダクトとなる。当然男性が背負っても、写真の様にコンパクトに収まった印象に写る。
バックパックを前に取り回してきた様子。思わず手を回して包みたくなる様な可愛さも持っているフォルム。
前に持ってくれば、背負ったまま直接ポケット内の荷物を取れる様な便利さが良い。大小二つのポケットを上手く使いたいバックパックだ。ジップストラップのおかげで、女性でも少ない力で荷物の取り出しが可能だ。
こんな風にラフに肩掛けしてもカジュアルで良い感じだ。ショルダーハーネスのクッション性が優秀なので、荷物の重さを感じにくい。街中で髪を縛いバックパックを背負いながら颯爽と歩く女性は、とても素敵だ。
因みに秋冬の感じも紹介してみる。
実際に背負った感じを紹介。こちらは冬の様子。こちらはTHE NORTH FACEのクライムライトジャケットを着用。汎用性が抜群に高く、オールシーズン着られるおすすめジャケットだ。
アウトドアウェアとの親和性は抜群で、休日のアーバンスタイルにもってこいだ。
スタイリッシュさは残しつつも、しっかり容量を確保してくれる頼もしさが嬉しい。
この日は荷物がかなり多めだったが、1日背負っていてもそこまで肩が疲れた感覚は無かった。荷物が多い日は、グランヴィルではなくマンティスと決めている。
アウトドアウェアとバックパックはやはり取り回しやすく機動性に優れる。忙しい毎日にしっかりとフィックスしてくれるプロダクトは、信頼できる頼もしい相棒だ。
この完成度を持ちながら、マンティス26の価格は定価で18,360円。なんと20,000円アンダーなのだ。(下記の様にAmazonなどは、もう少し安い場合もある)
僕の使用しているグランヴィル16が28,600円である事を考えると、かなり手に取りやすい価格だ。これは初めてバックパックを手にする人には、打ってつけの価格だと感じる。
という事でマンティス26の魅力を紹介してきた。
まとめてみると
・豊富な収納力で持ち物が多くなりがちな現代社会に適した仕様
・ユニセックスなデザインや使い心地で、性別を問わない汎用性
・デイリーユースやアウトドアに耐えうる耐久性を持った丈夫なアウトサイド
といった様に、多くの人がバックパックに求める物が良い具合に詰め込まれている、まさにオールラウンドバックパックであると言える。
ぜひマンティスを背負って、快適な毎日を送ってみるのはどうだろうか。
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