あなたの周りにいないだろうか。こちらが何も尋ねていないのに
「絶対に○○した方がいいよ」
「どうして○○やってないの?教えてあげようか?」
「○○をしていないから上手くいっていないんじゃない?」
こんな感じでアドバイスしたがる人が。
絶対にこういった人には近づいてはいけない。
どうして他人にアドバイスしたがるのか
こちらが尋ねてもいないのに、彼らはどうしてやたらと人にアドバイスをしたがるのか。
アドバイスとは本体、求められた際に適切に助言をする事が筋ではないだろうか。
それが人間関係におけるマナーだと僕は思っている。
彼らはやたらとアドバイスはしたがるくせに、肝心の問題解決策は助言してこない。
なぜなら目的は問題解決ではなく、自身の抑えられない欲求を満たすことだからだ。
僕の部署でこんな事があった。
以前から同僚Aに「絶対このツールは使った方がいいよ」と再三言われてきた。
事あるごとにチェックしているのか「○○まだ使ってないの?どうして?」と声をかけてくる。
僕個人の考えとして話にあがっているツールに関しては、現在取り組んでいる課題に対して即時問題解決に繋がる物とは考えにくかったからだ。
だからしばらくは自身のやり方にあったツールを使用し、業務を進めてきた。
しかしあまりにも同僚が言ってくるので、ここまで言われて頑なに使用しないのも頭が固いのかと思い、そのツールを使い課題に取り組んだ。
未熟だからと言ってしまえばそれまでだが、自分にはそのツールにおけるノウハウが無かった為、ある程度の時間が割かれた。その結果、本来取り組むべきだった課題自体の進捗が遅れ始めた。
小手先のやり方だけを変え、大局を見失ってしまっていたのかもしれない。
当然と言えば当然だが目に見えた結果は出ず、まあこんな物だろうと思っていた。
確かにそのツールだけ見れば優秀な物なのかもしれないが、今回の僕の案件には合っていなかった。
だから僕は同僚の話を流し続けていた。
しかしその数日後、同僚はこんな事を言ってきた。
「実はさ、○○より○○の方が使えるみたいなんだよ、やっぱりこっちを使ってみてよ!」
その瞬間、僕は激しく後悔をした。
結局相手はこちらの能力や課題、環境を碌にリサーチする事もなく自身が少し知識のあるツールに関して勧めていたにすぎなかった。
そしてまんまとその言葉に応じてしまった僕は、進捗の遅れという損害を被った。
これは彼のせいではない。
彼の言っている事を碌に調べもせず、話に乗ってしまった自身の判断ミスだった。
そして彼は僕の仕事の遅れや増えた作業などに関心は無く、問題解決などという考えは持っていなかった。ただ自分のエゴを押し付けたいだけだった。
他人にアドバイスをしたがる人の特徴
承認欲求が強い
他人の意見や環境を考慮せず、自身のエゴだけを押し付けてくるのはアドバイスでもなんでもない。
彼らはただただ自分が優れていると誇示したいだけだ。
自分は知識を持っている、だから誰かを助けてあげたい。いや、助けてあげなければいけないんだ。
自分の承認欲求を満たすために、自分を高めるのではなく相手の状況を使い自己を満たす。
とにかく彼らは自分の存在価値を確かめたく、相手に不必要な助言をしてくる。
相手の為を思って行動しているが、結局最終的には自分の事を考えて他人に声をかけてくる。
他人を操作したい
「あなたの為です」と口先では言うが全くそんな事はなく、自分が認められるのであれば相手を犠牲にしてもかまわないと思っている。
本当にあなたの為と思っているのだろうか。いや、思っていない。
相手の気持ちを読める人間なんていない、置かれている環境や状況を理解しきっている人間などいる筈がない。
相手の気持ちを汲めてもいないのに、どうしてアドバイスができるのか。さも相手が必要がっているかのように。本当に不思議でならない。
相手を自分の言葉で間接的に動かし、自分の欲求を満たす。操作して相手が意のままに動くのが快感なのだろう。
自分に自信がない
やたらと他人の行動や言動に口を出したがる人間は、自分に自信がない事が殆どだ。
なぜなら本当に満たされている人間は、黙っていても他人から賞賛を浴び、自身がこれから取り組むことで頭がいっぱいだからだ。
他人に口出ししてくるのは自分に時間が有り余っている。自身の問題解決すらも一人前にできない心の弱さを、人を操作する事で満たしている。
彼らは自分に自信がない。自分という存在が無いから、助言してあげなければいけない(と勘違いしている)相手に手をかけてあげて自己の存在を確かめる。
この様に他人にやたらとアドバイスをしたがる人間は、とにかく暇だ。
自身の問題解決に取り組むことをせず、劣等感に押しつぶされる自分を誤魔化すために相手を下に見ることで自分を安心させている。そうしなければ自分が保てないからだ。
だから自分の助言で相手で意のままに動いた時の快感がたまらない。
それが成功体験になってしまっているから、人に口を出すことがやめられない。
だからそんな人間とは距離を置かなければ、こちらが消耗するだけだ。
近づいてはいけない。
他人にアドバイスしたがる人から離れた方が良い理由
自分が成長できない
他人のアドバイスを全て受けて目の前の問題を解決していると、自分に経験値がつかない。
なぜなら相手は表面上の問題だけを見て、さも問題が解決するような事を並べるからだ。
相手はこちらの気持ちや経験、状況などは何一つ理解していない。
問題解決するという事は解決したらそれで一件落着ではなく、「解決した」というデータを自分の中に残せることだ。
「過去にこんなことがあった」「解決した」「この部分で失敗した」「この時はこんな心理状態だった」「環境が常に変化していた」
問題を目の前にした自分の胸の中には、様々な経験がある筈だ。
そんな経験値を無視した小手先の解決策で問題を切り抜けても、その出来事は自分の糧になるだろうか。悩み、決断し、失敗し、挫折し、ようやく掴んだ成功こそが、自分にとっておおきく意味のある経験になるのではないだろうか。
そんなデータを自分の中に蓄積していく為に、相手のアドバイスに飛びつき鵜呑みにすべきではない。
相手のいいなりになる
アドバイスしたがる人の特徴でも紹介したが、そういった人間はアドバイスする事が快感でクセになっている。だから自分が満たされ続ける為にずっと同じような事を言ってくる。
そんな事を続けているうちに、相手は「自分のいう事を受け入れるヤツ」という誤った認識をする。
所謂カモにされる状態だ。
こうして相手のアドバイスを事あるごとに受け入れている様では、相手のいいなりになってしまう。
自分にメリットがないと判断したなら、冷静に流すか断ることが絶対に必要だ。
それは何も失礼な事にはあたらない。むしろ断った上で勧めてくるのであれば、いよいよもってそれは実害だ。
目標を見失う
相手のアドバイスに従ってばかりだと、自分を見失う。
なぜなら相手の意見ばかり聞き続けている状態になり、自分の意見は最早存在しなくなるからだ。
断りずらいからと、他人の顔色ばかり伺っているのも同じだ。
そういった人は自分の人生ではなく、他者の意見と経験と人生観で染まった生き方になる。
そんな生き方は全く意味が無い。
小手先にとらわれて、大局を見失ってしまうと物事は成功しない。
自分のすべきことは何だったのか。自分はいったいどうしたかったのか。
これを忘れてしまわない様に、自分の意思をしっかり持ったうえで相手の意見を聞かなければならない。
因みにアドバイスしたがる人は、すべき事は愚かどうしたいかという主体性もない。
自分を生きていくのではなく、相手を使って自分を確かめているからだ。
意見は意見。自分の大切にしていることや目標は見失ってはいけない。
他人のアドバイスに対して自分を持とう
いかがでしたか?
アドバイスを聞かない、という事ではありません。それは頭が固いだけです。
大切なのは「相手の提案が、自分の問題解決や価値に繋がるかどうか」この判断です。
相手のアドバイスが素晴らしい物なら喜んで受け入れ、相手に感謝を伝えましょう。
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