【5大ポイント徹底比較】ZETA SLとClimb Light Jacket。あなたに合うシェルジャケットは?

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今回はArc’teryxのZETA SLとTHE NORTH FACEのClimb Light Jacketの比較をしてみる。


 

この2つは有名ブランドの売れ筋とも言えるシェルジャケットで、街で見かける事も多い。

以前私は、この2着についてレビュー記事や動画をアップしている。

 

【THE NORTH FACE】クライムライトジャケットの万能感は、やっぱり凄い。【着用動画有り】
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個人的に2着とも着用した僕が、お互いの善し悪しやパフォーマンスについて比較をしてみる。

総合的に優劣を付けるという形ではなく、2つのプロダクトの良さを比較していく。客観的に手に取りたいユーザーの参考になればと感じている。

 

Climb Light JacketとZETASLを徹底比較。アナタに合うのはどちらのゴアテックスジャケット?

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「ZETA SL」「Climb Light Jacket」比較基準

今回比較するにあたり、5つのポイントに焦点を当てて検証してみる。

その5つとは


デザイン性
機能性
着やすさ
ブランドイメージ
価格

である。互いに優れている部分が異なっているため、ぜひ自分に合うジャケットはどちらなのかを確認して欲しい。

①デザイン

まず始めにデザイン。プロダクトデザインは、単純に購買意欲をそそられるポイントであり、気に入るデザインであれば長く使うような愛着も湧きやすい為、重要なポイントだ。

2つのフォルムを比較してみよう。



まずZETA SL。こちらは簡単に言うとスリム且つシャープかカッティングがされている。

 

体のラインを細く見せてくれながら、立体裁断によるカッティングがされている為、非常に動きやすい。

 


そして特徴的な裾部分。ZETA SLは腰周りの保護がしっかりしており、前裾から後ろ裾にかけて裾が長くなっている。

 


前はスッキリと見せる事ができ、目の行き届きにくい後ろはしっかりと守ってくれるイメージだ。
これはアウトドアでの環境変化に対応した作りになっており、日常における街の雨風にも柔軟に対応出来る。


対してClimb Light Jacket。
こちらは日本人の体型に合わせて設計されている為に、腰周りの裾が短くできている。
尚且つ胴回りは決して細くはない。

 


両ジャケットともジャストサイズを選んでいるのだが、Climb Light Jacketはどちらかというと胴が詰まって横幅が広い印象が強い。

 


どちらが良いと言う訳では無いが、タイプが異なるふたつのジャケット。
シャープなシルエットが好みであればZETA SL、安定したシルエットが好みであればClimb Light Jacketを選ぶのが良さそうだ。

②機能性

続いて実際のスペックを加味した機能性について。


ZETA SLは2.5層ゴアテックス仕様で、ゴアテックスメンブレンの裏地に関してはファブリックではなくパックライトプラスというコーティング素材が使われている。

 

肌触りはサラリとしており、着やすい印象。
着心地と軽量性が重視された素材でストレスを感じず、尚且つ肌離れが良い印象。

 


シームテープの数が多いのが印象的で、細かいカッティングからなる生地が立体的な動きをサポートしてくれ、動きやすさに繋がっている。

 


そして生地の厚みは40D。2.5層の仕様ではあるが、その着心地はしっかりとしている。
ある程度の防寒性は保たられる作りだ。


対してClimb Light Jacketは、20Dの厚み仕様。

 


やはり着用してみるとわかるが、ソフトな印象を受ける。

 

折りたたんだ際にも厚みが無いのでコンパクトに畳めるという利点はあるが、冬場はミッドレイヤーを機能的な物にしない場合はやや薄さを感じるかもしれない。



生地には、耐久性のあるゴアテックスマイクログリッドバッカーを採用している。

 


こちらも皮膚への張り付きを軽減してくれる効果があるが、耐久性もメリットになってくる。
格子状の網目が引き裂きなどに強い効果を発揮し、アウトドアでの環境でも安心して使うことができる。
目の詰まった織地で耐久性に優れており、長く使用できそうだ。


ポイントとしてあげるのであれば、ZETAは軽量性や適度な着心地の良さ、Climb Light Jacketは耐久性とコンパクトさのバランスに優れていると感じた。


因みにどちらも折りたたむことで、かなり小さくなる。ポケッタブル可能なレインジャケットとして、どちらも優秀な携帯性を発揮してくれる。

 


ゴアテックス素材でありながらここまでコンパクトにとり回せるプロダクトは、日常の中でかなり活躍の機会が多い事は間違いない。

③着やすさ

実際に羽織った際の着やすさ、着心地についてだ。これは完全に個人的な体感になるのだが、双方の感じを紹介していく。


まずZETA SLの方は簡単に言うとやや固めな生地感を感じる。これは悪い意味ではなくパリッとした背筋が立つようなイメージ。



張りがあるファブリック感があり、襟元もどこか立ち上がっている印象。

 

形が崩れる感じがなく、首周りのフォルムを常に立体的に見せてくれる。
この辺りは先程紹介した、40Dという生地の厚み感が活かされている。

 


ジップをあげようとする際の感覚としては、ややジップが固めに感じる。少々クローズするのに力がいる風に感じる部分もあるかもしれない。




対してClimb Light Jacketは、少し柔らかめの生地感を受ける。

 

 
どこか柔らかさを感じ、襟元もZETAよりは柔らかい印象だ。

 


ZETAに比べ寝やすいので、これをどう捉えるかはユーザー次第といった所。
しかし体の方に寝てくる為、雨風を凌ぐといった観点では良い部分かもしれない。

 


ジップの開け閉めに特別大きな力は必要なく、容易に取り回すことができる。

 


個人的にはClimb Light Jacketの方が、単純にリラックスした感じで着ることの出来る印象だ。
20Dのライト感が、ソフトな着心地を実現してくれている。

 


しかしアークも細身ながら立体裁断仕様なので、特別窮屈な感じは受けない。

 


着やすさは実際の体感的な部分だけでなく、気持ち的な部分も影響してくるが、個人的にZETAは都会に出かけたり気持ちをONにしたい日に、Climb Light Jacketはフランクな気持ちで散歩に出掛ける様な日に着たくなる。

④ブランドイメージ


異なる2つのブランドからなるジャケット。

 


どちらが良い悪いの話ではなく、恐らく街でロゴを目にする機会が少ないのは、ZETAの方かもしれない。

当然価格面であったりブランドの購買層も異なるので、一概にどちらが良質なプロダクトやブランドとは形容しがたい。

 


着用しているユーザーの多さや購買層の低さが影響してか、North Faceは嫌という人もいるかとは思う。

しかし個人的にはアークだけ、だったり1つのブランドで全身をガチガチに固めている人より、様々な観点から自分に適した物を上手く使っている人の方が、個人的には感じよく見える。

加えて、ブランドロゴを製品選びの条件にしているのであれば、その考えは避けた方が良いだろう。

 


ブランドは結局のところ宣伝であり、ロゴを身につけて街を歩くというのは、メーカーからすれば広告である。
実質本意なプロダクト良さではなく、ブランドの権威性にぶら下がって洋服選びやもの選びをしているのであれば、少し残念な話だ。




ZETAだから、Climb Light Jacketだからという優劣はそこに存在せず、そのブランドやプロダクトの事をどれだけ理解し上手く自分に落とし込めているか、機能性を使いこなせているか、こういった本質こそが大切だと思っている。

 

因みに私はどちらのメーカーもとても大好きなので、組み合わせを楽しんだりしている。写真はNorth FaceのClimb Light Jacket内にArc’teryxのATOM AR HOODYを着用している様子。

それぞれのプロダクトが持つ良さをしっかり理解し、自分なりの解釈で落とし込めば良いのだ。


ブランドイメージはそれぞれあるが、そういった事を気にせず好きな方を着るのが、個人的には正解だと感じる。

⑤価格面

価格に関しては事実として数値に出ているので、これは優劣とは関係なく比較しやすい部分だ。


ZETA SLは44000円、Climb Light Jacketは33000円。

これには1万円上の差が出ている為はっきり言えるが、コストパフォーマンスはクライムライトジャケットの方が優れている。


機能的にかけ離れたスペック差は無く、この低価格に抑えられている価格は本当に手に取りやすい。


ZETAは機能的に絶対の自信があるが故の価格設定ではあるが、初めてシェルジャケットを1着手にしたいといったシーンでは、やはりClimb Light Jacketの価格が頭を掠めるだろう。

3万円で手に入る携帯性と機能性を兼ね備えたClimb Light Jacketは、そのくらい優秀で魅力に溢れている。

この1万円の差を自身の中でどう捉えるかはデザインやイメージに左右されると思うが、個人的にはClimb Light Jacketを推したい。


ZETAを購入して一時期離れた時もあったが、それでも再び袖を通すとやはり着やすい。気軽な気持ちで着ることができ、機能性も日常使いには申し分ない。
そのくらい万能感に溢れたプロダクトだ。


ここまで差がほとんど無いのであれば好き好きになると思うが、1万円あれば少し上質なベースレイヤーにも手が届く。

一点集中でアウターレイヤーにお金をかけるか、使用環境を想定してミッドレイヤーやベースレイヤーを揃えてみるか。
周りのイメージに左右されるのではなく、自分に本当に必要な物を、考えて手に入れていくのも良いだろう。

 

どちらも本当に優秀なプロダクト


といった形で両プロダクトを比較してみた。
優劣をつけなくとも双方優秀なジャケットである事は間違いなく、様々な面から事実ベースや個別に検証していく中で、好みのジャケットを手に取るのが最良だと考える。


またこの記事がそんなジャケット選びに関して、なんらかの参考になれば幸いだ。

 

 

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