皆さんは普段どんなバックパックを使用しているだろうか?このクマログでは、いくつかバッグに関して紹介記事を書いてきた。
僕はバックパックが大好きで、365日様々なバッグを背負っている。今回はそんな中でも、普段僕がメインバッグとして使用している
アークテリクス 『グランヴィルジップ16』を紹介したい。
僕は個人的にこのバックパック、 タウンユースの最高峰だと思っている。普段使いの便利さ、絶対的にメインバッグとなりえる理由と共に紹介していこう。
背負った写真や動画も多く載せていて「グランヴィルのイメージをどこよりも最高に掴めるのはこの記事」と思ってもらえる記事になっていると思う。ぜひこの記事を皆さんのバックパック選びの参考にしてほしい。
【アークテリクス】グランヴィル16が抜群に使いやすい理由
ミニマルなデザイン
まずグランヴィルの特徴と言えばなんと言っても、この丸みを帯びた秀逸なデザイン。所謂ミニマリストの求めるデザインのツボを、丁度良く押さえたバックパックではないだろうか。(因みに僕はミニマリストではない)
無駄な装飾がないフォルムは、持ち主に落ち着いた印象を与えてくれる。
デイリーユースで使うのであれば、主張しすぎないデザインというポイントは非常に重要。このグランヴィルであれば、きっとあなたのオンもオフも充実させてくれる事間違いなしだ。
汚れにくく濡れない素材
2つ目の特徴は丈夫で汚れにくいという点。
表面は優れた防水性のAC²(高次元複合構造)テクノロジーで、雨や雪から荷物を守ってくれる。毎日使うバックパックなら、やはり汚れにくい仕様なのは押さえておきたいポイント。
表面はラミネート加工されている為に触るとツルツルしていて、いかにも汚れにくい感じ。
実際購入してから現在3年目。いっさい大がかりなメンテナンスはしていない。しかし表面にはほぼ汚れが見られない。目立ちにくく、しっかりとデイリーケアをしていけば長く使える仕様だ。
個人的にこれまででグランヴィルとマンティス、アローをそれぞれ使用してきたわかってきたことが1つ。
グランヴィルは水汚れには比較的強く、飲料や雨、泥汚れは水で落とせる。 尖った物、小石やアスファルト等の白さが表面材質上、跡になりやすい(マンティスに比べ)
対してマンティスはファブリックの性質上、水汚れは浸透しグランヴィルと異なり染み込む。 しかし跡にはならず、拭き取りや洗いである程度薄まる。 小石やアスファルトに触れた際の床汚れは、繊維に絡まるが跡は残らない。 拭き取りや洗いである程度落ちる。
アローは傷や汚れでどちらかというと、防水性能以外はグランヴィルに近い性質を持っている。それぞれファブリックの材質が異なるので一長一短だが、床置きを繰り返した際に「傷付く」のがグランヴィルやアロー。「汚れる」のがマンティスという体感。
こちらは自宅のシャワーにて試験的に濡らしてみた様子。5秒間ほどシャワーの水を当て様子を見てみる。5秒間は短いようで長かった。実際自分のバックパックを濡らすとやりすぎたか?とも感じる長さの水。
正直ヒヤヒヤしたが、すぐに安心できるのがわかった。水が立体感を持ったまま表面に残っている。手やタオルで軽く払うともうほとんど水分が残らない。すぐに自然乾燥する程度までになる。
表面のAC2テクノロジーが、水分に対して大きく効果を発揮しているのがわかる。これであれば街の中で突然雨に降られた際も、安心できるのではないだろうか。因みにジッパーからフロントポケット部に手を入れてみたが、内部に水分の侵入は無かった。流石止水ジップ仕様である。
梅雨時期などにバックパックを背負うと、どうしても毎日濡れてしまうのが悩みの種。しかしこのグランヴィルであれば「今年も梅雨が来たな」と、どこかワクワクしてしまう。新しいレインシューズを手にして梅雨を待つ感覚に似ているだろうか。グランヴィルは悪天候に負けず、そんな高揚感でさえ僕らに与えてくれる。
そしてグランヴィルは自転車乗りの事も考えられており、フロント部分には外付けのテールランプを付けられるループが付いている。
僕自身も自転車に乗ることが多い為、高い位置にテールランプが付けられるのは安全面において非常に助かる。視認性が少しでも上がる事で、事故を防ぐことができるからだ。このフックはテールランプ以外にも何か使えそうな気がする。皆さんはどんな風に使うだろうか。
自転車に乗って移動する機会が増えた現代社会。こういった暮らしやユーザーのニーズを汲み取りプロダクトに落とし込んでくれる部分は、とても使いやすく安心できる。
【アークテリクス】グランヴィル16の各部紹介
グランヴィルの表面部
それでは各部を見ていこう。
まずは正面。アークテリクスのブランドロゴが主張しすぎず、それ以外に無駄な装飾は無い。ラウンドフォルムが美しい。こういうシンプルなバックパックを、ずっと待っていた。
裏側の背面部分はこの様な感じになっている。衝撃を和らげる、薄いウレタン加工が施されている。とてもシンプルだ。
ショルダーハーネスは程よい厚みで、背負っていて特に疲れを感じる事は無い。背面と同様のウレタン加工がされていて、肩部を保護してくれる。
こちらはボディに密着させる為に、チェストストラップが付属している。このストラップは外して長さを調節できるので、男女問わず体型に合わせて背負いやすくしてくれる。これなら重い荷物を持っていても平気だろう。
サイドも無駄な部分が無い。止水ジッパーが安心感をもたらしてくれる。
グランヴィルの収納部
続いて各部収納を見ていこう。まずはバッグ上部に設けられているミニポケット。ここには主に小物を入れている事が多い。ペットボトル2本分程度の広さがある。
こんな感じで前に回してくると高めにくるので、特別取りやすさは無いが、取り回せる範囲だ。
普段はこの様にWALKMANやBluetoothイヤホン。リップクリームやハンドクリームを収納したポーチを入れる事が多い。小物を管理するには、十分な容量だ。
因みに使用しているWALKMANとイヤホンはこちら。
中には暗闇でも目立つ様に赤く配色されたキーストラップ付き。真っ暗闇でアクセス部が黒でもこれならすぐに鍵が取り出せる。
続いて2つ目のフロント部ポケットを紹介。
容量としては500mlペットボトルが4本程度入る程度だろうか。
このポケットはアクセスが良いので、電車内の狭い空間や自転車に乗っている際に、グルっと胸側にバッグを回してきて物を探したりでき、かなり便利なポケットだ。個人的にかなり使用頻度が高い。
僕はここに財布やケア小物ポーチ、ミネラルウォーターを入れることが多い。もしかしたら、最も使用回数が多いかも知れない。
こちらはメインポケット。最近のバックパックでは定番のPCスリットがある。ここには15インチまでのノートPCが入る仕様だ。
バッグの底面を内部から見ると、PCスリットの下部はバッグの底面に接触しない様になっている。つまり底部の衝撃を受けにくいという事。これはアークテリクスにおいてPCスリーブを備えている、マンティスやアローには無い特徴。PCに対し、より優しい設計となっている。
PCを入れていても、ペットボトルやステーショナリーポーチなどは余裕をもって収納することが出来る。16Lという容量だが、意外に物は入ってくれる。
ここには普段ステーショナリーポーチやガジェットポーチ、ヘッドフォンなどを収納している。正直まだまだ入るが、帰宅時に何か持ち帰ったりする場合がある為、この程度に抑えている。
加えて収納しすぎてバッグが膨らんでくると、せっかくの感じよいデザインが損なわれる為、入れすぎに注意している。
因みに使用しているヘッドフォンはこちら。
これならデイリーユースでは充分なサイズと言えるのではないだろうか。
【アークテリクス】グランヴィル16の残念な部分
当然だが、良い部分だけではない。やや残念に感じた部分も紹介しよう。
製品タグの位置
メインジップ部にあたる部分に、製品タグが飛び出してきてしまう事がある。これによってジップを閉める際に、タグが引っ掛かってしまう事がよくある。もう少し下側に配してくれれば防げるのだが、見やすさを考慮してこの場所なのだろうか。
当初は気にしながらも大事にとっておいたタグだが、使い倒し始めている今では切ろうか考えている。毎回引っ掛かるのは、ややストレスに感じる。
止水ジップがやや固い
止水ジップの頼もしさに甘えてしまっているが、このジップはやや固い。引くのに多少力が必要で、片手でジップ部のみ持って開けようとしても、上手く開かないくらい固くしっかりしている。
マンティスは長くストラップがついていて軽い力で開くので、グランヴィルがより固く感じる。ここは防水性能とのトレードオフだ。
【アークテリクス】グランヴィル16 実際背負った感じは?
実際に背負った感じを紹介。(因みに身長は171cm)
こちらは冬の様子。こちらはTHE NORTH FACEのクライムライトジャケットを着用。汎用性が抜群に高く、オールシーズン着られるおすすめジャケットだ。
こちらはサイド。少しだけ高めで背負うのが好きなので、こんな感じ。モノを入れるとこんな感じで丸みを帯びるので、そこが可愛さも感じる。(いつも思うが公式サイトの画像はどうしてあんなに膨らんでいるのか)
この日は少し寒かったけれど行動的になりたかったので、中にポケッタブルダウン着ていて少し膨らんでいる。
やはりアウトドアウェアとの親和性が抜群に高く、スタイリッシュに見える。フロントポケットからの物の取り出しも、スムーズだ。
後ろから見た様子。シルエットがスッキリと見える。
続いては夏に背負っている様子。半袖で合わせるとこんな感じだ。半袖でもどこか落ち着いたトーンで、感じ良い印象に。
軽く背負っても、洋服と自然な感じで馴染んでくれる。
こちらはサイドから見た状態。スリムで全体のバランスを崩さないシルエットがキレイだ。
バックパックを前に持ってくるとメインポケット、サブポケット共に簡単にアクセスでき、モノの取り出しが容易だ。
サイドも同じように、取り回しやすく嬉しい。
使えば使うほど、このミニマルなサイジングとデザインが気に入ってくる。無機質に見えて、本当に愛着が湧くようなプロダクトだ。夏はカバンの中からペットボトルやハンカチなど取り出す機会がなども多いので、この取り回しやすさは非常に心強い。
因みに中には普段こんな感じのモノを入れている。16Lの見た目より、実際はかなり入る印象だ。
価格は定価28,600円と決して安くは無い、初めてバックパックを購入するにはやや躊躇する様な額だ。僕は個人的にこのグランヴィルは、こだわりや他の人とは少し違う特徴を持ったプロダクトで毎日を過ごしたい。そんなある種の所有欲を満たしてくれる様なプロダクトだと感じている。
僕は以前アークテリクスの「アロー22」を使っていた。こちらもスタイリッシュで、良いバックパックだった。
実際アローでアークテリクスの良さを知った僕は、2つめにこのグランヴィルを選んでいる。デザインや丈夫さにこだわりつつ、自身の好きな自転車との相性やシンプルへの欲求を満たしてくれるからだ。
必要最低限を完璧に満たしたバックパック。僕はグランヴィルが好みだ。これからも長く相棒として使っていきたい。
最早アロー22は街を歩けば一人は見るようなバックパックになったが、グランヴィル16もそれに負けないくらいの名作だと感じている。今後どれだけ流行るのだろうか。
グランヴィル16をまとめてみると
・シンプルでノイズの無いミニマルなデザイン性
・防水防塵機能を持った心強いアウトサイド
・デイリーユースに最適なサイズ感と、現代のアーバンライフに調和する仕様
こんな良さを持ったバックパックを、毎日使える小さな贅沢。ますます愛着を持って長く使いたくなる。
いかがだっただろうか。通勤や通学、そしてオフの日に大活躍してくれそうなこのグランヴィル16。ぜひ毎日を充実させてくれる相棒として、このバックパックを選んでみてはどうだろう。
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