以前から何度か紹介してきたが、僕は生活のダウンサイジングを兼ね以前より郊外に引っ越しをした。
その理由が、リモート中心の社会情勢の変化やコスト面、そして自然環境がある場所を求めたいという目的からだ。
そんな僕が、新築徒歩1分のマンションから郊外のアパートへ引っ越した際に気付いた
アパート選びのポイントや、実際住んでみてのリアルな部分を紹介したい。
今後生活の見直しを考えている人や、マンションからアパートへ越す面において不安を感じている方は、ぜひ参考にしてもらいたい。
【環境面】マンションからアパートへ
以前は駅徒歩1分の新築マンションに住んでおり、そこから郊外の築10年アパートに越している。
まず間取り含めた細かな環境面を紹介。
以前は駅徒歩1分で、隣にスーパーがある新築マンションに住んでおり、部屋の広さは48㎡。
本当に今の時代の新築は住む人の事をかなり考えてくれており、キッチンや洗面所等が特に広く、収納も多く使いやすかった。
対して今の住居は、駅徒歩10分の築10年アパートで、広さは38㎡。
10㎡も落としたので、内覧時に部屋入った際は「これ物全部入る?」というくらい狭めなイメージがあった。
しかし夫婦2人で住んでみると「あ、このくらいで良かったんだ」という適正な広さを実感した。
とても住みやすい。必要充分という印象の現在だ。
マンションからアパートへ越すというと、直接的な印象としては生活水準を落としている。
しかし実際住んでみてわかった事は
アパートはある一定の条件さえ満たせば、かなりコストパフォーマンスの高い居住空間だという事。
そんな僕の実体験を交え、マンションからアパートに越す際に絶対優先した方が良い事を3つ紹介しよう。
アパートへ住む際に確認すべき3つの条件
収納の質
部屋選びでは当然気にする部分ではあると思うが、収納はかなり大事な要素。
現在のアパートは広めなWIクローゼットがあるので助かったが、この収納が無かったら生活しにくかったかもしれない。
収納が少ない場合、結局収納用品を購入しなければならない。
マンションの収納は比較的しっかりした物が多く、築年数が浅ければクローゼット、古ければ押し入れと言った様な設備があると思う。
しかしアパートは玄関を開けるとすぐにキッチンがあるといった作りも多い。
収納が充分に無い、又は居住空間を削って収納スペースが取られている事も多く、収納スペースと部屋の快適さがトレードオフになってくる。
もしくは収納がないのであれば、収納家具をしっかり置けるスペースが必要。
具体的に言うと、部屋の間取りに余計な凸凹が少ない、一辺がしっかり取られた部屋がおすすめだ。
壁面がまっすぐになっていれば家具も置きやすく、部屋を有効活用できる。
まずは、収納をしっかりチェックしたいところだ。
騒音に対する設備
そして続いては騒音。
僕は一人暮らしをしてから10年くらい経ち、引越しも5回程度経験しているが、これまでアパートに住んだ事が無かった。
その理由としては音楽や映画が好きで、迷惑にならない範囲でスピーカーをストレスなく使いたかった。その為、騒音設備が毎回気になっていた。
今回も騒音面は、個人的にかなり意識して物件探しをした。
そこで行き着いた一つの答えは、大事なのは築年数では無いという事。
ここで重要なのは、どのメーカーが施工したのかという事だ。
正直新築のアパートでも音が筒抜けな物件もある。
反対にある程度築年数が経過していても、今回居住する事になった家のようにほぼ周りの方の生活音が気にならない物件もある。
今回の件で色々調べたのだが、実際複数の物件を内覧すると、本当に施行しているメーカーによって違う。
一概に素人がどこのメーカーが良くどこがダメなどとは言えないが、築年数ではなく施行メーカーの作りが重要だ。
新築でも家賃が落とされている様な物件は、恐らく内部設備が充実していない。
当然だが物件は、様々なメーカーが作っているパーツを集約し、建てられている。
換気扇、手すり、収納棚、洗面台、シンク、照明、クローゼットのポール、インターホン、断熱材、遮音性のある床材…
賃貸契約をすると渡される様な、住まいの各パーツにおける取扱説明書を見ればわかると思われる。
手抜きの物件や、ハウスメーカーの都合によりコストを抑えられた物件は、当然こういったパーツにおける質も低い。
その為、防音に対する設備も同様に施工メーカーによって差が出てくる。
因みに今回契約した物件はダイワハウスの施行で、安心した作りだった。
隣の音も聴こえず壁も薄い感じがしない、これが契約の決め手となった。
その為、不動産屋に「どこの施行ですか?」といった具合で尋ねたり、自身でネットを使い善し悪しを調べてみるのが良いかと思う。
大切なのは外見や築年数ではなく、施行の質やメーカーということだ。
日当たりの良さ
最後はやはり日当たりだ。
先程から当然の事ばかり紹介しているが、逆を言うとここさえクリアすれば、アパートはかなりコスパが高く良い住まいに巡り会えるという事だ。
それにあたり日当たりは当然重要だ。そしてマンションより、アパートは更に重要視されてくる。
何故かと言うと、アパートは寒い。
そう、僕らがアパートに越し1つ不便だと感じたのは、冬の寒さについてだ。
やはり気密性の高いコンクリートのマンションに比べ、アパートは外気が部屋内に伝わりやすく寒い。
以前住んでいたマンションに契約終了の立ち会いに行った際の事。
その日は雨が降っており部屋の中には物が何も無いにも関わらず、部屋に入った瞬間「あれ…暖かい…」と、僕と妻は思わず顔を合わせた。
そういった面はやはり、マンションに絶対的優位性がある。
対してアパートは寒いので、日当たりが良い物件が絶対的に良い。
逆に日中めいっぱい日が当たり10度程度の気温であれば、正直エアコンはそこまで必要無い印象だ。
飼い猫のこむぎも、日中は日の当たりやすいキャットタワーの特等席で、ぬくぬくとくつろいでいる。
防犯面も考慮すると、アパートは2階の日当たりの良い物件を選ぶのが良いかと感じた。
我が家の寒さ対策としては、エアコン2基設置している。(一基は以前の住居から持ち込んだ)
加えて朝晩の冷え込みにはオイルヒーターをタイマーでつけ、寝る前に布団乾燥機で布団の中をふかふかと暖かくして眠っている。
布団乾燥機はホースを通じて布団内に暖気を送り込む家電だが、冬に本当にオススメで入眠の気持ちよさを格段に上げてくれる。
これがあるか無いかで、眠り全体の質も変わってくるのではないだろうか。
その他は湯たんぽを使用したりすると、心が温かくなる。
因みに使用しているのは大好きな「LABOUR AND WAIT」の湯たんぽカバー。
(5年前に購入し未だに現役だが、最近店頭で伺うとイギリスの製法職人の生産が追いついておらず、入荷はもう少し先のシーズンとの事。)
この辺りの物はマンションの頃から使っていたのだが、アパートの冬になってからはフルに活用している。
加えて日当たりが良い方が精神衛生上絶対に気持ちよく過ごせまする為、このポイントは絶対に外せないと思っている。
アパート暮らしでも快適に
といった具合にこれらの条件が揃えば、アパートでもかなり快適に過ごすことができている。
細かい部分を挙げると設備が不足していたり理想はあるが、僕ら夫婦はそれを全てDIYで解決していっている。
床がいかにも賃貸っぽく味気なかったので、クッションフロアで深みのあるカラーにしてみた。
賃貸の悩みである床の傷つきも気にならず、部屋全体の印象をかなり変える事ができたのでかなりおすすめだ。
キッチンも収納が少なかった為、有効ボードやラブリコを使って壁面に収納を加えてみた。
毎日使うキッチンはやはり快適にした方が暮らしやすい。収納設備が少ないのであれば、自身で工夫して生み出せば良いと思っている。
ダイニングに温かみも生まれ、やってみて良かったDIYだ。
そして洗面所もいかにも賃貸っぽい狭い洗面台だったので、こちらも洗面台を取り外し自作した。
隣の洗濯機上スペースも収納にしたかったので、新たに自作で付け加えた。
キッチンも同様だが、水回りの雰囲気が暗いと生活のトーンが落ち込む。こういった部分を自身のオリジナリティも加え動きやすくすることで、生活の質は上がると思う。
これらのDIYの様子は、上記に乗せた記事内にYouTube動画リンクがあるので、ぜひチェックしてみてほしい。
この様な感じで自身で工夫すれば、正直いくらでも自分たち好みの空間はできると思っている。
大事なのはマンションかアパートかという外因的な要素ではなく、自分たちがどう暮らしていくかだと思う。
良い住まいに住む、家を建てる。
そういった結果で終わるのではなく、そこで自分がどの様に暮らしていきたいかという考えをしっかり持っていないと、無駄にお金を浪費するだけだ。
実際アパートに越して家賃を3万円落とせたので、その分自分たちの趣味や好きな事に使えて快適な毎日だ。
ここはペット飼育加の物件だったので、念願の猫を迎えることができた。
僕達は形にこだわらず中身を大切に生活したいと思い、アパートに越した。
毎月のコストを抑えると、その分生活の中で出来ることもぐっと増える。
今日紹介した内容なども踏まえて、皆さんの住まい選びの参考になれば嬉しい。
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