Aesopのトゥースペースト、マウスウォッシュ。
もしかしたらAesop製品の中で、日の当たらない方のアイテムかもしれないと、勝手に思っている。
そんな僕は、Aesopのマウスケアアイテムを使い始めて、かなり気に入っている。
というか、クセになっている。
Aesopのトゥースペースト
自粛ムードが残った、今年の梅雨。
家の中で過ごす気分的に、色々とすっきりしたくて購入したアイテムの1つ。
それが、Aesopのトゥースペーストだ。
価格は2,145円と少々高いが使用してみた事がなかったので、今回のタイミングで一度試してみた。
僕は大定番レギュラーのトゥースペーストがある。
GUMシリーズだ。
このGUMは、歯ブラシと共に長年使っている。
松浦弥太郎さんも、このGUMの歯ブラシを定番品として愛用しているみたいだ。
何となくその理由が分かる。
デザイン、配色、磨き心地。手に取りやすい価格も相まって、10年間くらい替えていない。
そんなマウスケア安定志向の僕に、Aesopのトゥースペーストは1つの刺激を与えてくれた。
僕は使うものに関して、デザイン性と価格の手に取りやすさを重要視している。
まずこのトゥースペースト、デザインが素晴らしい。
清涼感のあり過ぎない、淡い水色。
落ち着いた配色に並ぶ、シンプルな英字フォント。
ここまででだいぶ惹かれるのだが、このトゥースペーストは握ってからが本番だ。
通常の歯磨き粉であれば、あのプクーっとしたプラスチックの感じ。まああれはあれで普通だ。
しかしAesopは同じプラでも、少し異なる。
Aesopのハンドバームを使用している人は共感してもらえるかもしれないが、あのベコベコした「使った分だけ跡が残ります」と言わんばかりのパッケージ。
このボコボコ感が、触った心地にも見た目にもクセになる。
なぜならこの跡は、それだけ自分をケアしてきた跡が見えるからだ。
ハンドバームにしろトゥースペーストにしろ、体を思い日々の生活で使って活かしてきた証。
日々少しずつ、これが刻まれていく。
こういう余韻や感覚をどれだけ楽しめるかが、なんでもない日常に少し色をつけられるかどうかだと勝手に思っている。
使う度にボコボコついていく、歯磨きした跡。よい。
そして肝心の風味。
これがまた絶妙で、少しの甘みと清涼感。
そして追いかけてくる、ほんのりとした苦味。
10年間GUMの爽やかさにお世話になっていた僕に、優しく添えられた甘み。
そして、ちゃんと磨けよ、と言われている様な苦味。
成分を見てみる。
トウシキミ果実
これは中華料理にも使われる香辛料で、甘いながらも苦味があるようだ。
あの絶妙な風味は、ここからきているのか。
スペアミント、ティーツリー葉油
ここら辺はアロマオイルで愛用している香り成分なので、馴染みがある。
口に含んだ瞬間の落ち着いた爽やかさは、これによるもの。
ショウズク種子油
このショウズクの花の種子はカルダモンと呼ばれ、スパイスカレーに無くてはならないスパイスとして有名。
僕の家でも2週にいっぺんくらい食卓に必ずあがっている。
カレーにスーっとした清涼感を与えてくれる、あの感じがこのトゥースペーストにも。
まさか自分のソウルフードであるスパイスカレーとトゥースペーストが、ここで繋がるとは思わなかった。
そして何より、多くの歯磨き粉に配合されているフッ素系の成分が入っていないのは、嬉しい。
泡立ちは、良いとは言えない。
しかし僕は、それが良いと思う。
多くのトゥースペーストは泡立ち成分が配合されている為、モコモコ泡立つ事でキレイに磨けている錯覚を起こす。結果、歯垢は残る。
なので歯医者ではペーストは少なめに、長い時間磨いてと言われる事が多い。
このAesopのトゥースペーストに、ちゃんと磨けよ、と言われているようだ。
Aesopのマウスウォッシュ
そして一方のマウスウォッシュ。
こちらは重々しいガラス瓶に入っている。
洗面所にハンドウォッシュ、トゥースペースト、そしてこのマウスウォッシュを置くと、それぞれが程よく主張しながら調和し、空間を感じよくしてくれる。
こちらも成分的にはトゥースペーストと似ている為、ほのかに甘く苦味のある風味だ。
そしてノンアルコールの仕様になっているので、マウスウォッシュ特有のあのピリピリした感じが無いのも嬉しい。
どうしてもあのヒリつきが苦手なので避けがちだったが、これなら口に優しく使いやすい。
そしてグリセリンも配合してあるので、ある程度口内に潤いを残してくれる。
乾きは口臭の原因になるので、そういった部分のケアも小さな嬉しいポイント。
あくまでブラッシングした後の補助なので、トゥースペーストでしっかり磨いた後に使うという感じ。
液体なので、磨き残した細かい部分にも入り込んでくれるだろう。
そしてこのマウスウォッシュは、初回に購入すると小さなビーカーがついてくる。
このビーカーもまたモノごころをくすぐる大きさとデザインで、Aesopのプロダクトイメージの様な、ラボ感が出てくる。
身支度をパッ終わらせがちな洗面所に、少しの癒しと遊び心が生まれるようなプロダクト。
Aesopのマウスウォッシュは、僕にそんな価値をもたらしてくれる。
ちょっと癒されたい夜のマウスケアに
では、どんな時にこのペーストとマウスウォッシュを使っているか。
僕は日常の歯磨きは定番のGUMに任せ、今日は疲れた…どこか気分がスッキリしない、という時に、Aesopのマウスケアアイテムを使用している。
元々はクセがあるアイテム、と思っていた僕。
今ではこの「クセ」に癒されている。
味覚や舌触りが普段とは違うモノを使うことで、頭が刺激されスッキリする。
日常の中の「こなす感」がある行為である歯磨きも、小さなリラックスの時間に変わる。
こういった瞬間や、自分だけの感覚や喜びを増やすことが、生活の質を上げてくれる。
何かと忙しく過ぎていくこの時代。
これからも、このAesopのトゥースペーストとマウスウォッシュに頼る場面は、多そうだ。
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