今年の春、Aesopのハンドウオッシュを新しくおろした。
おろすというと大げさかもしれないが、このAesopのハンドウォッシュは僕にとってそれくらいの喜びをもたらしてくれる。
Aesopのハンドウォッシュで手を洗う
僕はAesopの製品が好きだ。
合理的かつ持続可能な商品デザインに対する取り組みは、使用者である僕たちの心をいつも穏やかにしてくれる。
決して主張しすぎない、実用性と理性にあふれたプロダクトデザイン。
Aesopの商品ラインナップはケア用品が多いにもかかわらず、男性でも手に取りやすく親しまれている。日々の生活に馴染むモノトーンパッケージは、僕たちの暮らしを豊かにしてくれる。
そんなAesopのハンドウォッシュを、この春に新しくおろした。
昨年末からいくつかの仕事に追われていた僕にとって、春は気分を刷新できる穏やかな季節。
「手を洗う」という行為は、僕たちの暮らしに古くから根付いている習慣だ。
もちろん衛生面の為だが、イメージとしても「手を洗い流す」というのは心にも穏やかさをもたらす。自身で簡単に気持ちを浄化させることができる行為。
僕はどちらかというと手に気は遣っていて、自分の手を大事にしている方だと思う。
ドラッグストアで日常的に購入するハンドソープでも手は洗える。
はっきり言って価格はAesopの1/10程度で手に入るし、洗浄力もあり肌に優しい物も販売されている。
だけど僕がAesopのハンドウォッシュを手に取る理由は何か。
僕がAesopのハンドウォッシュを使う理由
それは、自身の生活の質について考えさせてくれるからだ。
生活の質、というと広告コピーの様な俗っぽい印象だけど、僕にとってAesopにはそんな力がある。
ではどうしてそう感じるのか。それは、僕がAesopという存在に興味を持っているからに他ならない。
Aesopは品質やプロダクトデザインについて厳格なこだわりを持っていて、それが製品にも表現されている。どういった理念で商品を手掛け、その製品にどんな価値を与えているのか。
慎重に考え、丁寧に作られたプロダクトに、僕は興味を持ち続け使っている。
そんなストーリーを楽しめるというのが、モノを購入するという行為の良い面だ。
街のドラッグストアで、そんな製品に出会える機会はなかなか無い。
生活の商品にストーリーなんて馬鹿馬鹿しいと考える方も多いだろう。
ただ僕は、自分でモノを使う以上このストーリーを大事にしている。
自分で考えて、購入したモノを使うことにこそ意味があるからだ。
何も考えずに「便利だから」「安いから」「皆が持っているから」と使うのは、モノに使われている状態だと思う。
どうでもいいモノを買い、体の事を考えないモノを食べ、またそういった自分を作り上げていく。残念な話だ。
だからAesopの様に魅力的な製品や、理念を持ったプロダクトを使用したい。
そういったモノを考える事が、自身を気遣う事。すなわち、生活の質を上げる事に繋がるからだ。
そんな生活の質に対する思考は、僕をまた良いモノに出会わせてくれる。
Aesopのハンドウォッシュ
製品の話に戻ろう。
そんなAesopが販売している製品の中で、多くの人に親しまれているハンドソープがこちらの「レバレンス ハンドウォッシュ」
まずこのモノトーン基調の理性的なパッケージ。
日本で言えば無印良品の製品イメージと近い物を感じる。実際に企業としての理念も近い。
必要以上の情報が無く、生活の風景にある姿を想像されて作られている様だ。
嗜好性の高い飛びつきたくなるような様なパッケージではなく、所有者の心を満たしてくれる様な理性的なパッケージデザイン。必要以下でもなく、それ以上でもない。
これは僕の好きな無印良品のパッケージへの考え方と似ていて、簡素で実質本位のプロダクトデザインだ。
実際、部屋の中に置くと雑多なノイズが無い。
製品が主張していない為、所有者のストーリーや思考が余白に表現される。
成分表を確認してみる。
成分/
水, ラウロアンホ酢酸Na, ココイルメチルタウリンNa, アクリレーツコポリマー, 軽石, 塩化Na, ココベタイン, 1,2-ヘキサンジオール, フェノキシエタノール, ベルガモット果実油, ヤシ脂肪酸, ビターオレンジ葉/枝油, エチルヘキシルグリセリン, ベチベル根油, グレープフルーツ果皮油, フサヌススピカツス木油, 香料[07]
レバレンス ハンドウォッシュ | Aesop 日本手肌を優しく洗い上げ、スクラブ入りで角質ケアができる、独創的で香り豊かなハンドソープです。公式オンラインまたは店頭でお買い求めください。Aesopオンラインストア レバレンスハンドハンドウォッシュページより引用
成分は厳選された植物由来成分と、非植物由来成分を使用している。
中の洗浄液は透明で、ほんの僅かに粘度がある。成分はベビーシャンプーとしてよく用いられる様な、低刺激で泡立ちの良い成分が主に使われている。その他にも皮膚刺激や粘膜刺激が非常に低い界面活性剤を使用しているので、安全性も信頼をおける。
もちろん全てが完全に安心という訳ではない。
最近はこういったイメージの製品を「オーガニック」や「ナチュラル」というコピーのもとに、あたかも化学成分フリーの安全である様な宣伝で販売しているメーカーや、そういった宣伝を鵜呑みにする我々消費者も一定数います。
しかしAesopが販売しているハンドウォっシュの成分は、EUでの毒性試験において水生生物に危険を及ぼさないことが証明されている。オンラインストアで、その様な疑問について表示している。
Aesopが理性的な考えを持っている点として、化学成分を否定しないという考え方があります。
近年流行のオーガニック嗜好に傾倒することなく、確かな品質の人工成分と植物由来成分を組み合わせ、双方が本来持ちえる良い部分を集め製品化する。この点が僕は好きです。
勿論自身で使用するにあたり疑問に思う事があれば、しっかりと自身で調べればよい。
配合されている軽石成分が、手の余分な角質を除去してくれる。
手を洗うという何気ない行為が、1日の中で小さな幸せをもたらしてくれる。
洗いあげた後の優しい香りが、そんな心の充足感を上げてれるようなハンドウォッシュだ。
価格を考えれば高く、頻繁に購入して多く使用できる部類の製品ではない。
だからこそ、手洗いという行為の価値を高めてくれる。
ギフトにしても非常に喜ばれる事が間違いない様なハンドウォッシュだと思う。
自分がその良さを知れば、誰かに贈りたくなる。
ぜひ自身で使った後は、幸せな気分にできるギフトとして誰かに贈るのも良いかもしれない。
僕は手を洗った後や出かける際、作業に集中したい時にハンドバームを塗る。
Aesopは僕の生活の中に、ほっとできる時間をくれる。
価格は高くても、僕はこれからもAesopのハンドウォッシュを選び続けたいと思う。
自分の肌に触れるモノであれば、自分でしっかりとしたもの選びたい。
買い物という行為は単に所有欲を満たし製品を使うという事ではなく、「アナタの行動を支持します」という意思表示の意味も持ち合わせている。
製品の質、環境保全、理念、そんな部分を自分で理解し良いと思った上で、自分の時間を割いて対価として受け取ったお金を支払いたい。
Aesopを使う度、自分が生活に対し満足できる様に行動し考えられているか、そんな事を気づかせてくれる。
僕はこれからも、Aesopのプロダクトを支持していこうと思います。
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