こんにちは、kumaです。
今日は、私の妻が自己啓発にハマったから救い上げた!って話です。
皆さんも経験少しはあるんじゃないですか?
気持ちが弱ったり、何かにすがりたい事…
ハマり過ぎると、危ないよって話です。
妻が『引き寄せの法則』という自己啓発にハマりかけた
私の妻が自己啓発に興味を持つきっかけになったのは、書籍からでした。
『引き寄せの法則』という自己啓発です。
『引き寄せの法則』とは?
自らの思考や心の在り方を変えることにより、望む現実を引き寄せる考え方。
思考は現実化するってやつですね。
『恋人がほしい!』と思ったら
自分を磨く、社交的になる、恋愛の感度を上げる…
何も願わなければ、物事が叶う可能性は遠のく。
自分が願い、行動した分だけ実現に近づく。
という考えです。
妻は日に日に少しずつ興味を持ち、考えを深めていきました。
そんなある日、何気ない事から引き寄せの法則の会話になりました。
私も引き寄せの法則の事は知っていましたし、たまにネットや本で目にした事はありました。
さわりの部分は私も納得や理解はしていましたし、少しやってみても良いかなと思えるくらいでした。
なので普通に話せたのかもしれません。
「へーそういうのやってるんだ」くらいの感覚。
それからというもの、妻は日常会話や行動の中にその考え方を取り入れ始めました。
会話の最中も「あ!これ引き寄せに当てはまる」
とか
何か行動する前に「自分の胸に確かめてみるね」
と言った具合です。
私もその時は「ああ、そういうやつなのね」くらいにしか思っていませんでした。
そして何より妻が生き生きしている感じだったので、これはこれでいいか程度の気持ちで見守っていました。
妻の異変
しばらくして、私達の間にこんな事が増えました。
熊「この間こんな事があってさ…でこれなんだけど…」
妻「ああわかる!それまさに引き寄せだと思う!私の周りでもね!引き寄せが…」
と、こんな感じです。
話の中にその考え方を入れてきたり、とにかくその話題を話さないと気が済まないという感じでした。
正直私の中では
「ああ、そうなんだ…(あぁまたこの話か…なんか最近しつこいし強引だな)」
という心境になってきました。
こちらが顔を逸らして興味が無いサインを出しても、話が続きます。
始めは1冊だった啓発本も2冊…3冊と増えていき、ネットライブ動画でこの考え方を発信している人の配信を見るようになりました。
正直何かを買ったり、嫌なことをされている訳ではないので、拒否も否定もしませんでした。
何より妻が言う「ねぇ私変わったよね?明るくなったと思わない?」
この言葉。
確かに妻は変わりました。
この考え方に出会ってから楽しそうにしている事が多くなりましたし、私もそれが嬉しかったのかもしれません。
だから止めはしなかったし、本人が好きでやってるんだからいいか、と思っていました。
すれ違い始める考え方
そんなある日の事。
いつもの様に会話をしていると、またあの考え方の話が。
妻「やっぱりこれは引き寄せで言うと、こうなのよ。すごくない?全部そういう風になってるんだな〜」
熊「(あぁまたこの話かよ面倒くせえなこいつ笑)いや、それは違うんじゃない?だってこれがこうなってるんだから…」
妻「いやいや違うから!なんでわからないかな〜?こんなに面白いのに!?いや、面白くない?」
熊「いや妻にとっては面白いかもしれないけど、俺は理解してないから別に何とも思わないよ。共感も否定もしないし」
妻「あ…そう。」
明らかに妻が不機嫌になり、会話が萎みます。
こんな事が何度かありました。
私は正直な気持ちとして理解できる所はできる、理解できない所はできないという事を伝えていました。
しかし妻からするとどうもその感じが面白くない様子。
流石に私も面倒になってきたので、反論する事も増えてきました。
明らかに変わった事。
それは、この話をしている妻が『別人』の様な雰囲気になること。
上手く言葉では言い表せないですが、普段は心が穏やかな妻が何かに傾倒し、心酔しきった様子で物事を話す。
この考え方が真理であり、皆がわかっていないだけ。
そんな感じでした。
そして話す言葉も変わってきて
『全ては宇宙と繋がっている』だとか『無意識をコントロールする』
という感じの事を話す様になりました。
ああ…こいつ遂にコスモを感じやがった…
そのうちペガサス流星拳とか放ち始めるんだろうな…
流石にこれは不味いと思い始めました。
悪魔に魂を売る
日常生活は普通どおりです。
ただ今の彼女は引き寄せの考え方で動いています。
ここ辺りで止めなければ…と思っていたある日。
妻が引き寄せの法則に不安を覚え始めていました。
妻「調べてたら、引き寄せの法則があまり良くないっていうのを見つけたんだ…」
どうやら調べてみると引き寄せの法則は悪魔崇拝をベースにしているらしく、そこから一般世間に親しみやすく宣伝や布教されているという物。
そうなんですよね。宗教みたいな物です。
始めは『願い事が叶う!』『恋愛が上手くいく様になる!』とか飛びつきやすい浅~いワードで入り込ませるんです。
で、かなり極めた奥の方に行くと『宇宙のバランスが…』『エネルギーソースの源を…』『今私はボルテックスの渦の中に…』
こんな感じになっていきます。
私はも悪魔崇拝は知っています。
寧ろ妻より詳しいです。笑
この世の中には政治も金融も宗教も戦争も、本当にオカルト的考えを根底に世の中を動かそうとする層がいるみたいで。
それは映画、音楽、芸術、生活…多様な面に繋がっています。
気になる人は調べてみてください。
信じるか信じないかは、アナタ次第!
あ、話戻します。
ここで私は、始めて考え直す事を妻に伝えてみました。
その際に、3つのポイントに分け説得しました。
宗教や使う者か使われる者か
私は宗教が悪いとは思っていません。
何も信じる物が無い人に対しての救済であると思いますし、その人自身が幸せになれるなら一個人の人生で考えれば素敵な事。
だって人生は人の物を生きるのではなく、自分の人生を生きる物だから。
人からとやかく言われて変える物ではないです。
ただ宗教は戦争に利用され、人々の考え方の違いにより争いの元となります。(自分の信仰を否定される)
何もない所からお金を生み出す事ができます。
最強のビジネスだと思います。
そう、ビジネスです。
使う人と使われる人が必ず存在するんです。
教祖や神より弱いから使われるんです。
本当に自分が強かったり、より素晴らしい世界を広める事ができるなら『自分が教祖になっているはずです』
力が弱いから宗教や上の存在に頼るんです。
学校でも職場でもどんなコミュニティでも『正しい、素晴らしい』と『されている』物を植え付けられますよね?
だってそんなに素晴らしくて力がある物をなら、無料で享受できて、皆が恩恵を受けられる様にしてほしいですよ。
教祖はお金や恩恵、受けとってますよね?
広める人は何らかの形で利益を受け取っています。
結局はその人に搾取し、使われるだけ。
自己の考えを押し付けるのは害悪
宗教が嫌がられる理由の一番はこれだと思います。
勝手にやってくれてればいいのに、とにかく勧誘してくる。
興味の無い事を勧められる程、面倒で避けたい物はありません。
その考え方や教えが素晴らしいと思っている。
それは別に構いません。
ただ、それを押し付けるのは本当に害悪です。
別に一人で『宇宙の真理が…』とか『コスモを感じる…』とか『ペガサス流星拳!』とかやってる分には構わないですよ。一向に。
オタクは趣味が変だから気持ち悪がられるんじゃないです。
その自分の『好き』や『素晴らしい』と思っている物を相手の顔色も伺えずに、タラタラ趣味の話を垂れ流すのが気持ち悪がられるんです。
私はMr.Childrenオタクですが、その辺りはわきまえています。笑
宗教に入っている人は『自分の信じている物は素晴らしい』と思っています。
その考え方が高尚で、他人が信じている物より優れていると思っています。
だから、人に理解されなくなった時に怒りや悲しみの感情を表す。
良い物を広める意識より、自分の考えが理解されない事を受け止められないからです。
心の弱さにつけこまれている
宗教にハマる人は何かを求めています。心が弱っているんです。
自分自身が弱く、信じる物が無いから何かにすがりつく。
自分に自信があるなら、何にもすがる事なく自分の意志で生きていけるはずです。
その心の弱さを助けてくれるなら良いです。
しかしそれは本質的に強くなった訳ではなく、ただ足りない部分を自分の安心できるモノで埋めているだけです。
だからそれが無ければ、空っぽの人間のままです。
別に一個人として傾倒してるのは構わないです。
その人の人生がそれで終わりを迎えた時、結果的にその人主観で見れば最高の人生な筈なので。
ただこの世の中は様々な人間と価値観が入り乱れます。その瞬間に他者の物差しが加わってきます。
だからその中で自分の生き方を否定されると耐えられなくなる。 他人に迷惑をかける。
何かに心惹かれても、自分の心だけは失ってはいけません。
もしも大切な人が宗教にハマったら
まず一番やってはいけない事はその人の考え方や傾倒している物を真っ先に否定する事。
それはつまり、その人自体を否定する事になるから。
人には様々な考え方や価値観があるんです。
まず、自分と相手は違うという事を認識しましょう。
そして大切なのは、異変に気付いてあげる事。
小さなサインがある筈です。
生活リズムが変わった。様々な事に興味がなくなった。食欲が無い。休めていない。
それは、弱っている相手のサインです。
相手が求めている物を変えようとするのではなく、相手の状態と向き合って手を差し伸べる事。
敵と戦うのではなく、大切な人を守ってあげる気持ちが大切です。
もしそうなった時がきたら、あなたの大切な人は助けてほしい筈です。
そして、助けられるのはあなたです。
その後の妻はというと「なんて怖いものにハマっていた!」という感じで、今や笑い話になっています。
もしあのまま妻がエスカレートしていったら…と考えると少し恐ろしいですが…
今はお互いがお互いを補える様な関係性を目指しています。
本当に良いものは、わざわざ広めなくたって自然に広がっていきます。
そんな物が安値で売っている訳もなく、すぐ効果が出るなんてある筈がありません。
相手への余計なアドバイスや、自分の考えを無理に押しつけた思想やアイデアなんて物に価値はありません。
大切なのは人から求められた際に、適切な助言や行動をしてあげられること。
そして思いやる事。
心からの気持ちを持って、相手の事を支えてあげましょう!
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