ここ数年の間で購入したファッションアイテムの中で、個人的に3本の指に入るくらい気に入っている腕時計がある。
それが、この「BRAUN AW10」だ。
今日はこのミニマルかつシンプルな腕時計であるAW10を紹介したい。
「BRAUN」AW10はどんな腕時計?
ドイツのメーカーである「BRAUN」
電動歯ブラシや、電気シェーバーでお馴染みのメーカーだ。
そのBRAUNは、時計に関しても高い評価を得ており、僕もそのプロダクトに魅せられた一人だ。
個人的にはこちらの置時計も非常に感じよく、いつか手に取ってみたい。
僕が3年前に購入したBRAUNの腕時計は、このAW10だ。
高級な腕時計は身の丈や雰囲気に合わないし、かといって大好きなSUNNTOやG-SHOCKの腕時計を毎回付けるのも退屈だ。
シンプルで程よくクラシックな物が、1本欲しい。
そう思い、最終的にこのAW10に落ち着くことが出来た。
このAW10は、1989年に発表されてから廃盤になるまでに、15年以上1度もモデルチェンジをされていない。
廃盤からしばらくして2016年に復刻、今現在に至る。
なんといっても特筆すべきはデザインだ。特別な機能はこれと言って無い。
僕にとってはシンプルな見た目が全てであり、とても気に入っている。
フォルムにおいて無駄な装飾が無く、ノイズレスなデザイン。クラシックで飽きが来なく、長く手に取っていたい様なプロダクトだ。
全体としてモノトーンを基調としていながら、ブランドの代名詞であるイエローの秒針が非常にアイコニック。
レザーベルトは薄くあしらわれ取り回しやすく、ちょっとしたカジュアルフォーマルなシーンにも合ってくれそうだ。
レザーベルトが薄く26gと軽いので、長時間付けていてもまったくストレスにならない。
外す際に自分から離れていく様な感覚の薄さが、また明身に付けたくなる気分にさせてくれる。
購入から3年経過したが、購入した当時の化粧箱も何となく残してある。
価格としては決して高価な時計では無いが、こういった小さなこだわりがドイツのモノづくり精神を尊重したくなるし、プロダクトの良さを伝承したくなる。
「BRAUN」AW10が彩る日常
主張しないシンプルなプロダクトは普遍性があり、どんなコーディネートにも自然と調和してくれる。ジャケットやコートに合いながら、肩ひじ張らずに自分らしい腕時計。
そんなに1本になかなか出会えなかったが、このAW10はそんな悩みをさりげなく解決してくれた。
休日にジャケットやコートを羽織ってAW10を身に着けると、どことなく凛とした気分にさせてくれる。
AW10の特徴と言えば、シンプルなデザインからくるモノとの調和性だ。
シンプルなので他のファッションアイテムや生活雑貨、持ち主と喧嘩をする事が無い。
日常のシーンにさりげなく溶け込んで、静かに時を刻む。
僕はこの時計が出す、そんな自然な空気感が大好きだ。
様々なモノと静かに調和し、持ち主の生産性や生活の質を高めてくれる。
このさりげなさやノイズレスな在り方が、なんとも美しく心地よい。
僕がスマートウォッチを使わない理由は、きっとここにある。
多くの機能や溢れる情報は、僕には不要なモノだと思っている。きっと疲れてしまい、そのモノ自体が好きではなくなってしまいそうだ。
このAW10は多くを語らず、シンプルなデザインでただ時間を僕に教えてくれる。
それだけで良い。それが良い。
今日は取り留めも無くこのAW10について書いてきたが、僕は本当にこの腕時計が好きだ。
シンプルな時計は多くあるかも知れない。
しかし今の時代「シンプル」である事を売りにし、結果としてあり触れたデザインや廉価的な価値に留まってしまう腕時計が多い様に感じる。
だから僕自身も、満足して手を伸ばしたくなる時計になかなか出会えなかった。
このAW10は歴史と普遍的なデザインが証明してきた様に、裏打ちされた価値がある。
どんな高価で目を引く志向的なデザインの腕時計よりも、このAW10を身に着けている生活者としての自分を誇りたい。
そんな気持ちにさせてくれる腕時計が、このAW10だ。
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