今回は新たに購入したNew Balance M992を紹介してみる。
今年は3足購入してみたいと思っていて、先日の2002Rに続きスニーカー欲を抑えきれずに購入した。
今回は有名どころをチョイス。以前YouTubeのチャンネルで、New Balanceファンの視聴者からオススメされたナンバリングをランキング形式にし、その中からチョイスをしてみた。
New Balance M992はどんなナンバリング?
New Balance M992といえば、この特徴的なデザイン。ダサさとカッコ良さの塩梅が、個人的には4:6程度のバランスで保たれたファンの多い1足だ。
アッパーの生地としてピッグスキンスエードを使用しており、ハイテク感がある中にもどこか上品さを残している感じよさがある。
ぽってりとしたソールデザインの中に小さなポイントが散りばめられており、実に緻密に作られている。
タン部分にあしらわれた小さなNのロゴ、普段は見えないソール部分に色付いた赤と青のポイントカラーなど、細かい遊び心も見え隠れする。
見え隠れといえば、シュータンに記された992のロゴ。シューレースを結ぶとちょうど見えなくなってしまうのだが、解くとその姿を表す。
大きく見えるフォルムの中にも、小さく主張するプライド。
こんな部分にも、愛着を感じずにはいられない。
この992はデザイン的に大振りで、履きこなすのがやや難しい。
もはやハイテクなのかローテクなのかわからないその形容しがたいフォルム。
正直僕自身も、この992を履きこなせる自信がなく手に取ることが無かった。
感じよくはあるが割と主張しがちなデザイン性をしている為、合わせるウェア自体はシンプルに抑えてバランスを取りたい所。
合わせるスタイリングを間違ってしまうと、992が持つせっかくの感じよさが損なわれてしまい、単なる野暮ったいスニーカーになってしまう。この写真の様に意思を持ったスタイリングをしないと、何の意味も成さず「ダサい」だけのスニーカーだ。
New Balance M992をどうして購入した?
この992を購入した理由としては、やはり履き心地にある。培われた歴史や目を引く様なデザインも興味深いが、何よりも多くの声があった履き心地に手が伸びた。
感じ良く仕上げられた表面素材に、当時の最新ユニットを余すことなく搭載したソール。
衝撃吸収性・反発弾性・耐久性に優れるミッドソール素材『ABZORB SBS』を採用。
このABZORBユニットが快適な歩行をサポートしてくれ、履き主の満足度を高めてくれる。
その他、耐摩耗性に優れるアウトソール素材『N durance』などを搭載し、クッション性に対するアプローチはほぼ完璧な物となっている。
アッパー素材にはウルヴァリン社の上質なピッグスキンスエードを採用し、ハイテク感を搭載しつつ落ち着いた空気感を纏った、なんとも魅力的な1足に仕上がっている。
この話を聞いただけで、もう992を履かない理由が無い。ニューバランスを愛する人であれば、誰もが引かれるような仕様やバランス感なのだ。
New Balance M992を実際に履いてみた
という訳で語るのは幾らでも出来る現代。実際にその名品に足を預けてみた。
個人的に受けた印象としては柔らかさではなく、しっかりと受け止められる様なクッション性とでも形容すれば良いのだろうか。
厚みのあるソールユニットからなる安定の履き心地が、この992から十分に伝わってくる。
同990番台の990v4は、包み込まれる様な柔らかさが印象的な1足だ。僕も大好きな1足。
対してこの992は柔らかさを持ちつつ、しっかりと足をサポートしてくれる様な印象だ。踏みしめるのが気持ち良いといった具合だ。実際に道で走ると、そのクッション性や安定性を強く感じることが出来る。
好みにもよってくるのでどちらが上という事ではないが、芳醇なクッション性がこの履き心地を実現している事は間違いない。
幅広なデザインが生み出す安定的な歩行は、良いスニーカーを履いているという安心感をもたらしてくれる。
足を曲げた際の動きにも柔軟に対応してくれ、見た目とは裏腹にカジュアルにとり回せるスニーカー。
ヘリテージ感すらあるナンバリングだが、個人的にはコレクトアイテムとして眺めるのではなく、しっかりと日々履いてあげるのが良いと思っている。
New Balance M992はどんなスタイリングに合う?
アウトドアジャケットとチノパンで、カジュアルに
いつもの基本スタイリングだが、North Faceのクライムライトジャケットと白シャツに合わせてみた。
個人的にはアメカジあたりがこの992の良さを最大限に生かせるのではないかと思っているが、僕はカジュアルすぎる格好をあまりしないので、アーバンアウトドアあたりで落とし込むことが多い。基本的にワークかミリタリースタイルやカレッジスタイルあたりであれば無難かと感じる。
992がそのボリューム感を持ってデザインで主張しながらも、素材感の良さできれいに調和してくれている。
チノパンやジャケット、シンプルなシャツやボトムで合わせればまず失敗することは無い。
Tシャツでラフなモノトーンスタイル
こちらはMUJIラボのTシャツ、クロップドパンツで合わせてみた。モノトーン風になり、良い具合に互いのカラーが引き立てあっている。
コートやシャツも良いが、こういったリラックスした感じに実に合うシューズだと思っている。
リラックスしていながら、どこか雰囲気も出せる感じでで、992の絶妙なバランス加減が良い味になるスタイリングだ。
組み合わせを楽に考えるのなら、こういったモノトーンがハマりやすく感じ良さも出る。こういった風にラフに合わせるのが、スニーカーの気持ちよい履き方だと個人的には思っている。
アウトドアジャケットでトーンカラーを合わせ、感じよく
続いてはアークテリクスのZETA SLに合わせてみた。グレートーンで揃えれば、互いに調和して感じよく見せてくれる。
アウトドアジャケットでもこういったタウンユース寄りであれば、M992の上品な部分が上手にスタイリングを落ち着かせてくれる。上手く組み合わせたい。
スニーカーにアウトドアジャケット。僕の最も好きなカジュアルテイストのスタイリングだ。M992がボリューム感があるシルエットなので、全体のサイズ感さえ間違えなければ、良い具合に落とし込んでくれる。
これは失敗。方向性が見えないスタイリング
一方こちらも同じZETA SLジャケットで合わせているが、ボトムはややオーバーサイズのクロップドパンツ。こういった感じでサイズ感や全体シルエットの落とし方を一歩誤ると、M992の良さは損なわれ一気に野暮ったくなる。
色を合わせたいのか、ゆったりさせたいのか、素材でタイトに見せたいのか…目的や意思がはっきりしないスタイリングだと絶対に失敗する。
よくメディアやSNS、ブログ等で「キレイ目なら何でもOKな部分が使いやすい」「コートにも使いやすい」などと見るが、個人的にそんな訳が無いと思っている。
このM992は本当に合わせるのが難しく、キレイにまとめれば992が何とかしてくれるといった様なスタイリングは正直合っていないとしか言えない。
992の魅力や所有感に浸るのでなく、履きこなしやルーツを理解したうえでスタイリングに取り入れるのが最適だと思っている。
いやはや、本当に難しいスニーカーだ。
New Balance M992は、履き主を試すスニーカー
という事で今回はNew Balance 992を紹介してみた。
フラッグシップのプライドと、アメカジのラフさやカジュアルさを体現したような1足。
履き心地は数あるNew Balanceの中でもかなり高い方だと思うので、ぜひ手に取れるチャンスがあれば履いてみてほしい。
このM992は公式ショップなどでは軒並みソールドアウトだ。しかし今回僕が購入した下記リセールサイトの「stockX」で購入可能なので、早めにチェックしてみてほしい。
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