公式HP 黒猫道 特設ページから引用
『東京事変が復活したからライブDVDを買いたいけど、どの作品を買えばいいのか迷ってしまう…』
この記事は、そんな悩みに応えたい。
東京事変といえば、メンバー1人ひとりが非常に高い技術を持ったバンド。
パッケージングされたCDもおススメですが、彼らの最大の魅力はやはりライブにあると思う。
東京事変を観て聴いてきた僕が、自信を持っておススメする
『東京事変のおススメDVDはこれだ!』
というライブDVD6枚を、ランキング形式で紹介していく!
東京事変のオススメDVDランキングを選んだポイント
今回、東京事変のDVDを選ぶ上で僕がポイントとして取り上げたのが
・セットリストの充実度
ライブであればやはり演目は大事な部。アルバムごとのテーマはありながらも、それが一つのライブとしてどういった流れになっているのか、そんなセトリに注目をする。
・5人の魅力が最大限に発揮されている
ジャンルに縛られない広い音楽性。超絶的な演奏技術と、5人のグルーヴ。
個性的な5人のメンバーによる演奏姿や、立ち振る舞いが魅力的な作品をチェック。
・CD作品の再現度
東京事変は作品ごとに大きなテーマを持っていて、それがステージ上で演奏される彼らの姿で表現されている。好きな曲が熱く、雰囲気良く演奏されている様な作品は見ごたえがある。
東京事変のおススメDVDランキング!
第6位 Just can’t help it.
6位は、アルバム『大人(アダルト)』のツアーから『Just can’t help it.』
第1期メンバーのH是都M(キーボード)、書海幹音(ギター)が脱退し、伊澤一葉(キーボード)、浮雲(ギター)が加入して初めてのアルバムツアーの模様を収録している。
アルバムの雰囲気がそのまま照明や衣装、セットに模された様な印象を受けるライブだ。
メンバーチェンジして間もないライブツアーである為か、他のライブ作品と比べて観客と演者の距離感がそこまで近くない印象を個人的に受ける。
メンバーも観客とのコミュニケーションを図ろうとしていますが余裕が少なく、演奏をこなす事に注力している感が見受けられる印象。
加えてマスタリングの影響なのだろうか、音質が他作品と比べてこもっている印象を受ける。
とはいえ中盤の『C’m’on Let’s go!』→『ブラックアウト』→『本能』→『スーパースター』の流れは秀逸。カバーや既存曲、セルフカバーが織り交ざっているなか、彼らの演奏力の高さにより見事な流れが体現されている。
ライブ映像だけでなく追加映像やミュージックビデオ仕立てとなった映像も挿入された作りになっているので、『大人』の雰囲気が好きな方にはおススメだ。
第5位 Spa & Treatment
第5位は、アルバム『娯楽(バラエティ)』のツアーから『Spa & Treatment』
なんてオシャレな作品名なのだろう…
アルバム作品の感性はそのままに、彼らの自由な感性が存分に発揮されたライブ映像に。
ライブハウスツアーの為、温度感を含め観客との距離感がかなり近くなっているのも特徴の一つ。
衣装や最低限の演出を含め、まるで彼らのプライベートライブに来たような感覚になる。
彼らの演奏技術だから成立する様な、恐らく2度同じフレーズは弾いていないと思わせられる位、良い意味で力の抜けた演奏。
セットリストもアルバム曲を絡ませポップ寄りな物が多くなっているのが特徴で、あまりライブで演奏しない楽曲も多数収録されている。
なんとなく夜にお酒でも飲みながら灯りを消して、ボーっと流し見したい様な作品だ。
個人的には『メトロ』『鞄の中身』『丸の内サディスティック』の流れがお気に入り。
第4位 Dynamite in
第4位は、ファーストアルバム『教育』から『Dynamite out』
やっぱり東京事変といえばこの作品!という方も多いのではないのだろうか。
第1期メンバーのH是都M(キーボード)、書海幹音(ギター)が所属していた頃に行われた『東京事変 live tour 2005 “dynamite!”』から収録された作品。
東京事変といえば様々なジャンルのサウンドがクロスオーバーする楽曲が魅力だが、『教育』で表現されたオルタナティブロックを中心とした音が最大の魅力。
ギターボリュームフルテン巻き舌で歌い上げる椎名林檎が見たければ、選ぶのはこの作品一択だと思う。
このツアーで新曲として披露され『スーパースター』『透明人間』
その後は何度も演奏されたが、この時のアレンジはなぜか心にグッとくる物がある…
『透明人間』でのテンポ感の早さが絶妙で、亀田誠治の走るベースが最高!と感じてる間に書海幹音のソロ!そしてH是都Mの超絶技巧!とかいう流れが個人的にたまらない。
最前列に超ノリノリの女性ファンがいるのだが、こんなに音楽を楽しんでいる人を目の前に演奏したら楽しいんだろうな…とか考えてしまう。ぜひチェックしてみてほしい。
第3位 Bon Voyage
第3位は、東京事変 解散前のライブ・ツアー「東京事変 Live Tour 2012 Domestique Bon Voyage」
惜しまれつつも解散を発表した東京事変。最後のライブツアーはファンへの感謝を伝える様な内容となっており、セットリストは出し惜しみ無しのラインナップになっている。
斎藤ネコ指揮の元オーケストラアレンジで武道館に響き渡る楽曲たち、芳醇な音圧と圧倒的な技術を持ったパフォーマンスを、存分に僕たちに魅せてくれる。
広いハコを使った演出はまさにエンターテイメントであり、演者がいかに観客を楽しませるかという事を思いながら作り上げた時間を感じる事ができる贅沢なライブだ。
ライブ終盤で披露される「青春の瞬き」この楽曲は、椎名林檎のソロ楽曲として後にセルフカバーされる。
こちらはオーケストラアレンジで構成され、より心に込み上げるものがある印象。
東京事変や椎名林檎の楽曲には『時間』をテーマにした物がいくつかあるが、このライブの向こう側に確実にある別れと対峙したファンとメンバーの関係性は、とても美しく刹那的だ。
「音楽は続くから」「君たちの中に、もう僕らの音楽は育まれているから」
伊澤一葉が最後のMCでファンへかける言葉は、本当に優しく温かい。
そんな大ボリュームで涙腺崩壊確実な作品は、ぜひDVDでチェックしてほしい!
第2位 ウルトラC
そして第2位は、アルバム「スポーツ」のツアーから『ウルトラC』
この作品はとにかくストイックの名にふさわしい演出が特徴。バンドの持つ現時点での瞬間最高速度を体現するような演奏。
後半までMCは一切なく、音楽に対して一切妥協をせず観客に魅せきる意思が画面を通して伝わってくる。
中盤で披露される『ありあまる富』や『某都民』が非常に良いアクセントになっており、観客との距離感や演奏におけるリズムまで完璧に考え抜かれた様なセットリストになっている印象。
『絶対絶命』では亀田誠治のベーストラブルがありながらも、演奏を止める事なくメンバーの技術や感覚で乗り切ってしまう一幕。
もはやこれもアレンジなのでは?とも思わせてくれるのも、彼らの高い演奏技術があってこそであり、ベースが入った瞬間のグルーヴ感は思わず体が動いてしまう。
個人的に『絶体絶命』『遭難』『修羅場』『能動的三分間』の流れが最高。
彼らの本気度が、存分に堪能できる間違いない作品。
第1位 Discovery
そして第1位はアルバム『大発見』のツアーから『Discovery』
このアルバムを1位にした理由。それは『東京事変のスタンダード』という椎名林檎のアルバムにおける考え方の元に、極めて総括的な内容に仕上がっているからだと考える。
『大自然』『大都会』『大発明』『大宇宙』という4つのシーン展開を軸に、東京事変の様々な顔を見る事ができるのが、このDiscoveryツアー。
第2位の『ウルトラC』は、バンドの最高値を2時間のストーリーとしてストイックに感じてもらうという内容。
対してこの『DISCOVERY』は、卓越した演奏だけでなく演出やスクリーンもフルに使い、視覚的にも空間を支配する試みがされている。
単なるバンドの演奏を映した作品ではなく、非常に高いエンターテイメント性が光る1本になっていると感じる事ができる。
個人的に『恐るべき大人たち』『かつては男と女』『ハンサム過ぎて』『秘密』の流れが好きで、ジャンルや演出において多くの引き出しがある彼らだからこそできるパフォーマンスだと感じている。『OSCA』『絶対値相対値』『電波通信』の流れはスピード感に溢れていて、その流れからの『電気のない都市』の着地は圧巻。
アンコールで演奏される『群青日和』『新しい文明開化』を観た後にバンドが見せる高揚感や疲労感と共に、僕たちの中にも何か特別な感情が芽生えてくる。
ジャケット写真は終演後に撮影された物だが、5人の姿こそが、この作品を表している気がする。
舞台として緻密に計算されていながらも、サウンドの密度や演奏技術でエモーショナルな感覚と時間へ導いてくれる。そんな発見ができるのがこのDiscovery。
絶対に観て損はない。東京事変の最大値を感じるのには、充分で完璧な1本。
いかがだっただろうか。
東京事変といえばやっぱり一番の魅力はライブステージ。
そんな生きている彼らの魅力が詰まったおススメ作品を紹介してみた。
ぜひ今日紹介した中から、お気に入りの1本を見つけてほしい。
https://www.housework-kuma.com/incidents-tokyo-osusume https://www.housework-kuma.com/mr-children-dvd-osusume
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