こんにちは、kumaです。
モノ・コト消費って言葉、聞いたことありますよね?
ここ10年くらいで聞かれる様になったこの言葉。
果たして本当に人々の考え方は、モノ消費からコト消費に移っているのか。
考えてみました。
私達を支えているモノ
生活するにはモノが必要です。衣類、生活用品、食料品、家具…
私達は自分の時間を使って仕事をし、その労働対価としてお金を受け取りモノを買います。
より高価なモノ、より希少価値が高いモノを保有する事が『自分はこのモノを所有する事ができる人間』というステータスになります。
周りと差別化する事で、もっと価値のあるモノを自分の周りに集めようとします。
物質的に豊かになり、更に自分を満たす為にお金を稼ぎモノを集めます。
人生でそれを繰り返す事が、その人のステータスとなります。
周りから
すごい、羨ましい、私もそうなりたい
と言われる為に。
モノは次々と増えていきます。
必要の無い物から、必要かどうかわからない物まで。
皆さんは自分が何を持っているか、今すぐ頭の中に浮かびますか?
クローゼットの中、引き出しの中、ついつい買ってしまった物、存在すら気付いていない物。
全て把握するのは難しいですよね。それだけ私達の周りにはモノが氾濫しています。
モノ集めの時代の終わり
企業は利益を生むためモノをどうにか売ろうとします。
「これを持っていないと皆に遅れる」
「こんなに便利なのに使っていないのはあなただけ」
宣伝や広告で多くの人に刷り込み、印象操作し買ってもらおうとします。
本当は必要ないモノまで「持っていないとおかしい」という心理にさせます。
孤独や不安な気持ちを煽られ、また一つ物を増やしていきます。
私達は稼いだお金で自分が選んだモノに囲まれ、人生が充実していると勘違いします。
自分の価値を投影させたモノで、生活や人生はいつしか物に支配されていきます。
物が無ければ自分が何者か伝える事ができない人間になります。
モノの所持で他人と優劣をつけて自分を保つ。そんな時代は終わります。
情報が一方通行ではなく、双方向に向き共有できる時代になったからです。
自分の価値や物の価値を改めて考え、より良い物にできる時代がきています。
人の欲望に果てはありません。無限です。
どんなにモノを手に入れても
もっと良い物を!もっと便利な物を!という願いは尽きないものです。
そういった物を手にしても、結局はその人自身には何も残りません。
物が無ければ何もできない人になります。
よくある話ですが、本当に成功した大金持ちほど倹約家であったり、物を所有しません。
物の多さや大きさが、自身の足枷になる事をわかっているからです。
わかりやすく言うとスティーブ・ジョブズですかね。世界を変えるのに、豪華な家や服は必要ないのです。
コト消費がもたらすもの
自分の時間を差し出し労働をし、稼いだお金で人々が求める物は
物質から体験に変わりつつあります。
モノで自分を満たす時代は終わりました。
自分自身の満足感や存在を誇る為に、限りある人生の中で何をするかが重要になりました。
世界の絶景を見に行く
こだわりの一品を食べに行くだけに旅行へ出かける
テントを張ってロックフェスに参加する
陶芸の作品作りに挑戦する
秘境で体験型アクティビティに参加する
普段はできない様なメイクアップをしてもらう
山頂で自ら淹れたコーヒーを味わう
灯りが無い真っ暗闇な店で五感を使い料理を楽しむ
世界最大のスクリーンで映画を観てみる
ここにあげた物はほんの一例です。
この体験に値段は重要ではありません。
値段的に安くても、高くても『その人にとって意味があるかどうか』が1番大事です。
今の時代は便利なモノが充足しているので、日々を生きるにはそう難しい事はありません。
家にいながら生活用品や食品がネットで注文できてすぐに届く。
出掛けるにしても電車は時間通りにきて、スマートフォンで地図や行き先を調べられる。
外ではカメラで好きな物を写し、今食べている物をシェアし、お茶をしながら電子書籍を読む。
そんな便利で豊かさが飽和した時代だからこそ、自分が何を求めているかが大切なんだと思います。
物をたくさん持って、その値段や価値を嬉しそうに話す人
物は少なく、今まで行った場所や体験を自分の言葉で嬉しそうに話せる人
どちらの人の話を聞いてみたいと思いますか?
圧倒的に後者だと思います。
その人自身の魅力が見えますし、関わりたい、もっと知りたいと思えます。
生き方を共有でき、それを自分の人生に活かせる時代。
刺激や魅力に溢れた世の中だと思います。
自分が何者かを語れる人。
そんな人になりたいですね。
モノコトに関して私が感じる事
モノに対する思想についてここ何年か『ミニマリスト』という、物の所有を最低限に抑え生活している方々がいます。
その思想は凄いと思います。
自分の思考や欲望を研ぎ澄ませて、その先に見えた景色がその生活だから。
ですが私にはあれは無理です。笑
勿論今の便利な時代のモノ恩恵を受けている世代なので、良い物は良いと言いたいです。
カメラ、自転車、プロジェクター、洋服、本、楽器、映像や音楽メディア。
自分の世界を広げる趣味や、好きな物はしっかり楽しみたいです。
ですが自分の中で決めている大切な事が1つ。
その物のストーリーや自分にとってどう大切にしているかを自信を持って語れるかどうか
これを満たしている物を所持しています。
何度も何度も楽しい旅行を共にした
体を動かす事の喜びを教えてくれた
少しずつお金を貯めて、やっと手にした
大切な人からもらった
自分の人生を語る上で欠かせない思い出がある
手にしている時は時間を忘れさせてくれる
理由は人の思い出の数だけあると思います。
こういった物は自分の大切な物として持ち、これからも使い続けたい。
物を所持し囲まれ満足するのではなく
『自分』という存在があっての物。
そういったモノであれば、人生を豊かにしてくれると思います。
そしてコト。
以前も少し書きましたが、私たち夫婦は結婚式をしていません。指輪も持っていません。
2人はそれで満足していますし、月日を追うごとにどんどん仲が良くなっていく事をお互いに感じています。
替わりに大きな旅行を楽しみました。
アイスランドに行き、心から笑顔になり、大切な物を持ち帰ってきました。
本当に心が解放された数日間でした。
今でも間違いなく最高と言えますし、また必ず足を運びます。そう決めています。
こんな経験を重ねて、自分を作っていきたい。
そう思っています。
モノコトと自分の人生
最近思うのが『人生楽しんだもの勝ち』
物を多く所有しても、人と自分を比べても何にもなりません。
そんな自尊心で自分を保っていても、明日死んだら何の為の人生なのかわからないまま終わります。それだけやって終わった人生になります。
本当に明日死ぬかもしれないですし。
そんなコトを考える暇があるのなら
少しでも悔いの無い今を送る事だと思います。
スポーツでも勉強でも恋愛でも仕事でも起業でもブログでも。
何でも良いですよね。
私の人生の価値は、私にしかわからないし
私にしか決められないのです。
皆さんも同じですよね。
一緒に見つけて行きましょう!
こんな便利な時代だからこそ
上手くモノを使って、自分の人生を豊かにするコトを増やしていきましょう。
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